【インドネシア政経ウォッチ】第53回 現職優勢の東ジャワ州知事選挙(2013年9月5日)

東ジャワ州知事選挙は8月29日に投票が行われ、30政党以上の推薦を受けた現職のスカルウォ州知事=サイフラー・ユスフ州副知事のペア「カルサ」が当選確実の情勢である。

同選挙には「カルサ」のほか、闘争民主党推薦のバンバン=サイド組、民族覚醒党の推薦を受けたコフィファ=ヘルマン組、独立系のエギ・スジャナ=シハット組の4組で争われた。民間世論調査会社LSIのクイックカウントでは、「カルサ」が得票率47.91%を獲得し、それをコフィファ=ヘルマン組(37.76%)が追う展開となった。

元女性エンパワーメント担当国務大臣のコフィファは、国内最大のイスラム社会団体ナフダトゥール・ウラマ出身の女性政治家である。当初、東ジャワ州選挙委員会は、「カルサ」推薦の2政党がコフィファ=ヘルマン組も二重推薦したとの理由で、後者の立候補を却下した。それに対し、コフィファ側から選挙実施顧問会議に不服申立がなされ、それが認められたため、滑り込みで立候補できたという経緯がある。

不振だったのは、闘争民主党推薦のバンバン=サイド組で得票率はわずか11.05%だった。選挙運動には、ジャカルタ特別州のジョコ・ウィドド(ジョコウィ)州知事も駆け付けたが、彼の応援で勝利した先の中ジャワ州知事選挙の再現はならなかった。その原因は必ずしもジョコウィにあるわけではない。バンバン自身の知名度の低さとともに、スラバヤ市長2期、スラバヤ副市長1期半ばで辞職、という彼の露わな権力欲への批判もあった。本来、スカルノ初代大統領の出身地で闘争民主党の強力な地盤である州中南部のマタラマン地方でさえも、バンバン=サイド組は振るわず、「カルサ」が勝利した。

民主党党首のユドヨノ大統領は選挙運動前の断食期間中、約1週間にわたり、州内をくまなく回った。ジャカルタ、中ジャワと州知事選で闘争民主党が勝利するなか、民主党員・スカルウォ州知事の万全の勝利が、民主党の存続と総選挙への準備に不可欠だったのである。

 

http://news.nna.jp/cgi-bin/asia/asia_kijidsp.cgi?id=20130905idr020A

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