スラバヤ出張(2016年12月7〜11日)

2016年12月7〜11日、インドネシア・スラバヤへ出張しました。

今回の出張は、公益財団法人地球環境戦略研究機関(IGES: Institute for Global Environmental Strategies)が実施する「アジア地域における地域資源ベースSCP(持続可能な生産と消費)イニシアティブの分析ならびに政策的支援の検討(事例研究)」の準備調査のお手伝いでした。

この調査は、アジアの都市部、都市近郊での持続可能な消費に関する取り組みを効果的に支援する政策パッケージを提案することを目的としているそうで、インドネシアにおける先進環境都市と自負するスラバヤ市において、持続可能なコミュニティ・イニシアティブを探るうえで参考となりそうなインプットを得たいということでした。

今回は、様々な市民活動のプラットフォームを目指して活動している若者グループであるAyorek / C2O図書館、エコロジカル・サニテーションを研究している私立スラバヤ大学環境研究センター、マングローブ保全活動とバティックなどへのマングローブ活用産品振興・コミュニティ開発の両立を進めるグループBatik SeRuの3カ所を案内しました。

この調査が今後、どのように展開していくかは分かりませんが、スラバヤの事例が単なる事例で終わらず、アジア各地での同様の事例と横に結び付き合いながら、新しい動きが生まれてくることを期待したいと思います。

今回で、本当に2016年のインドネシア出張は最後となります。

 

ガジャマダ大学で特別講義、学生面談

毎日午後、大雨の降るジョグジャカルタに来ています。

愛知県立大学とガジャマダ大学との共同プログラムの一環で、11月22〜24日、ガジャマダ大学で特別講義と学生面談を行いました。

11月22日は、午前中、約30名の学生を相手に、「日本経済の変容、日本企業におけるキャリアの傾向と人材育成」と題して、講義を行いました。学生たちは、いまだに高度経済成長の頃の日本のイメージを強く持っていたようで、低成長時代の日本経済とそれに伴う企業の人材育成戦略の変化について、興味深く聴いてくれました。

11月23日と24日は、インドネシアの日系企業へインターンする予定の計9名の学生との面談を行いました。一人当たり1時間の面談でしたので、けっこうじっくりと話し合うことができました。学生時代どんなことをしてきたか、日本や日本企業に対してどんなイメージを持っているか、これからどんなキャリア・パスを描いていきたいか、などを色々と話してくれました。自分の考えをそれなりにしっかりと持っている学生達でした。

というわけで、無事にガジャマダ大学での用務を果たすことができました。彼らは1月頃から日系企業でインターンとして関わりますが、その経験が彼らの今後の人生にとって有意義なものとなることを願っています。

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ガジャマダ大学の学生たちとバソ(肉団子)スープのランチ。大学構内のカンティンにて。

 

福島とバトゥ、農業分野で連携へ

今年は、JICA案件で、何度も福島市とインドネシア・東ジャワ州のバトゥ市とを行き来しました。

そして、この案件での最後のインドネシア出張(10/30-11/5)で、福島市の銀嶺食品を中心に、バトゥ市と農業分野で連携していく方向性が明確になりました。

11/8付の福島民報が以下のリンクで報じています。

6次化福島モデル世界へ インドネシアに農業支援 銀嶺食品

なお、インドネシアのバトゥ市での面会は、複数の現地紙で報道されています。

Datang ke Kota Batu, Pejabat Jepang: Apel Batu Belum Seperti Apel Fukushima

(バトゥ市へ来た福島の高官:バトゥのリンゴはまだ福島のリンゴのようではない)10/31付 Surya Malang

Fukushima Kembangkan Apel Batu

(バトゥのリンゴを福島が発展させる)10/31付 Malang Post

Kota Fukushima-Kota Batu Jajagi Kerjasama Peningkatan Branding Buah Apel

(福島市とバトゥ市、リンゴのブランディングを高める協力を進める)10/31付 Malang Voice

いよいよ、これからです。

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バトゥ市長とともに。

インドネシア(9/28-10/23)から帰国

インドネシア出張前半戦(9/28-10/23)を終え、今朝帰国しました。今回も地方中心で、スマラン、東ロンボク、マラン、バトゥなどで仕事をしました。今週は、10/28に名古屋で講演した後、インドネシア出張後半戦(10/30-11/5)ですので、一時帰国の気分です。

 

Schedule in September to November 2016

My schedule in September, October, and November 2016 has been revised. Please see http://matsui-glocal.com/events/ . I will be in Indonesia next time from September 27 to October 23, and from October 30 to November 5.
9〜11月のスケジュールを更新しました。http://matsui-glocal.com/events/ をご覧ください。次のインドネシア出張は、9/27-10/23 及び 10/30-11/5 の予定です。

福島市の皆さんとマラン市・バトゥ市へ

JICA案件の関係で、福島市の皆さんをお連れして、7月26〜28日、インドネシアの東ジャワ州マラン市とバトゥ市へ行ってきました。

この案件では、農業部門において、日本の地方自治体とインドネシアの地方政府とが官民連携できる可能性を探ることを目的としています。

福島市とマラン市・バトゥ市をつなげるものは、果物です。今回の出張では、マラン市・バトゥ市の現場を実際に視察しながら、果物の生産・加工において、両者で協力・提携できるものがあるかどうか、ありそうな場合にはどのように協力・提携を進めていくか、といったことを話し合いました。

日本でよく言われる6次産業化という観点からすると、マラン市では、農民と果物集荷業者と加工・販売業者が密接な関係を結ぶなかで果物加工が進められている一方、バトゥ市では、観光を刺激として、農民(または農民グループ)が加工と販売へ乗り出す形が生まれてきており、2つのタイプの異なる6次産業化の端緒が見られるのが興味深いです。

福島市はこれまで桃、梨、リンゴなどの生食用の果物を中心に生産してきましたが、今後は、規格外品を使った加工にも力を入れていく方向を示しています。

原発事故で被った放射性物質への極めて厳しい対策の経験を踏まえた、安全安心な農産物出荷への福島市の取り組みは、今後、インドネシアや東南アジアの他地域の農産物との差別化を進めるという文脈で、マラン市やバトゥ市も大きな興味を示していました。

9月には、今度は、マラン市とバトゥ市の農業局長が福島市を訪れ、農業システムの現状を視察し、協力・連携の可能性をさらに探る予定です。

マラン市やバトゥ市が福島市から学ぶことは大いにありますが、実は福島市がマラン市やバトゥ市から学ぶことも色々ありそうで、今後の展開が楽しみになってきました。

 

久々のJICA案件でインドネシアへ

今日5月11日から6月8日まで、インドネシアに出張する。今年は、久々にインドネシア絡みのJICA案件に一コンサルタントとして関わることになった。

「インドネシア国官民連携型農業活性化支援情報収集・確認調査」という名前の案件。農業・畜産業分野で、日本の地方自治体とインドネシアの地方政府とを結びつけ、各々の官民連携を通じて新たな事業創出・展開ができるかどうか、試行してみるという内容である。

この関係で、4月は日本のいくつかの地方自治体をまわり、自治体側の現状と意向を調べてきた。今度は、インドネシア側のいくつかの地方政府をまわり、同様の調査を行う。

この案件の成否は、日本の地方自治体とインドネシアの地方政府の双方に精通し、マッチングの見極めをするだけの情報をきちんと持ちながら、各々のイニシアティブを尊重できることにかかってくると思われる。

自分にそのような能力があるかどうかはやってみないと判らない。しかし、今後、国境を超えたローカルとローカルの結びつきを促し、新たな価値を創造する動きが起こったらいいなあと思う自分にとっては、格好の機会であると考えた次第である。

今回はどんな出会いや気づきが得られるか、楽しみである。新しい未来をつくる一滴になればと思っている。

なぜか西葛西で米粉クッキング

4月9日(土)、知り合いのコンサルタントの方から「西葛西に来てくれ」と言われて出向いた。

西葛西、といえば、最近はインド人の方々がたくさん住んでいる地区として知られ、私の大好物のインド料理屋がたくさんあるところらしい。

西葛西でインド料理を存分に堪能したい。インド料理、インド料理が食べたい! 今回はそのチャンスがあるかも、と思って出かけたが、インド料理は関係なかった。がっくり。

西葛西の用事は、米粉だった。しかも、米粉クッキングだった。はー?と思いつつ、何の心の準備もできないまま、米粉クッキングの会場へ。

会場に入ると、連れて行ってくださったコンサルタントの方と主宰者の方以外は女性ばかり。いやー、まずったなと正直、思った。どうしてこんな展開になるのか。

しかも、作るのは、米粉のシュークリーム。どうなっているんだー、と叫びたい気持ちを抑えて、エプロンをつけ、講師の先生に教えてもらいながら、見よう見まねでついていくしかない。

通常のシュークリームをどう作るかが分からないので、先生から「小麦粉を使うよりも米粉のほうが簡単です!」と言われても、何も実感がわかない。

まず生地づくり。牛乳、グラニュー糖、塩、米油を混ぜて沸騰させ、火を止めて米粉を入れ、卵を5〜6回に分けて少しずつ混ぜ合わせる(固まってくると混ぜている手がけっこう疲れるものだ)。それを絞り袋に入れて、グニュグニュっと絞り、ツヤ出しの卵を塗ってオーブンで25分焼くと、こんな感じで生地ができ上がった。

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次に、生地の中に入れるクリームづくり。バニラビーンズを入れた牛乳を温め、グラニュー糖、米粉、卵黄を入れてよく混ぜる。卵黄を取り出すのが少々難しいのと、これも混ぜるのに根気がいる。

火をつけてとろみがついたら、リキュールを混ぜて冷やし、その後、それにホイップクリームを混ぜたものを絞り袋に入れ、2つに切った生地へ絞り出して、デコレーションして、完成!

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初めてのシュークリーム。しかも米粉。作ってしまった・・・。ちょっと生地が薄くできてしまって、格好が悪かったのだけれど・・・。

と言っても、材料の下準備、オーブンでの焼き加減のチェックやホイップクリームつくりなど、面倒な部分はぜーんぶ先生がやってくださったのだけどね。

参加者の一人は、ある日から突然小麦粉アレルギーになり、それ以来、ずっとお菓子が食べられなくなってしまったそうだ。食べられた頃の味を知っているだけに、今回は、「何年ぶりのシュークリームかしら」と言ってとても嬉しそうに米粉シュークリームを頬張っていらっしゃった。

皆さんが帰られた後、主宰者のH氏と連れて来てくださったコンサルタントの方と、米粉普及の今後についていろいろ話をした。米粉にもパンや麺に加工するのに適した品種があること、パスタのようにコシの強くない麺ならば押し出し式で米粉パスタが簡単に作れること、などなど、色んなことを話していただいた。

お話をうかがいながら、アジアの米粉文化のことを考えていた。ミャンマーに造詣の深いH氏も絶賛するモヒンガーをはじめ、ビーフン、クエティアウ、フォー、ソーウンなどの米粉でできた麺はもっと日本で普及したらいいなあと思った。また、南インドに行ったときに朝食でよく食べたドーサやイドゥーリも、体に優しい米粉食品ではないだろうか。

しかし、H氏によると、最近は、ビーフンなどにグルテンを加えることがよくあるそうである。そういえば、昔食べたものよりもツルツル感が少なくなったように思うのは、気のせいだろうか。

日本国内で米粉活用を促進する団体が、こうした講習会を通じて、米粉料理を広めようとしている。興味のある方は、以下のホームページをご参照されたい。

MPO法人国内産米粉促進ネットワーク

 

アンボンとスラバヤにて

今回のインドネシア出張でのメインは、アンボンとスラバヤでの講演だった。いずれも、インドネシア側から招待され、交通費、ホテル代、講演料も先方が負担した。

とは言っても、今回の成田=スラバヤは、燃料サーチャージ込みの往復で38,520円と破格に安い中華航空の便で行ったので、交通費でもお釣りがくるほどだった。これだけ安いと、日本国内の地方へ行くよりも、インドネシアへ出かけるほうが低コストとなるかもしれない。こうした状況も手伝って、私の感覚では、日本国内、海外という区別がほぼなくなっている。

アンボン(マルク州の州都)では2月11日、「マルク州と日本との貿易投資関係」と題して、シンポジウムで講演した。このシンポジウムは、EUがインドネシア東部地域の幾つかの州を対象に行っている貿易投資促進のためのプログラムCITRA(Centre for Investment and Trade Advisory)の一環で開催されたもので、EUから委託を受けたスラバヤのNGOであるREDI(Regional Economic Development Institute)からの依頼で招かれたものである。

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マルク州はもともと植民地時代から香辛料で有名だが、現在の主要産業は水産業であり、海産物の輸出で経済が回っている。しかし、養殖などの育てる漁業はほとんど根付いていない。20年前、スラウェシ島近海で「魚が獲れなくなってきた」という漁民の話を聞いてから久しいが、漁民は魚の群れを追って、スラウェシ島から東へ東へと移動し、今はマルク州の海域が主たる漁場となっているのである。

新政権のもとで、違法外国漁船の摘発が行われ、水産資源の枯渇スピードが若干遅くはなったが、マルク州内には水揚げした水産物を扱える場所もキャパも少ないため、水産物生産高が大きく減少し、地元経済にプラスとはなっていない。厳しい現実がそこにあった。

また、マルク州では、南東海域でマセラ鉱区の大規模ガス田開発の話が日本も関わる形で進んでおり、その権益を巡って、様々な思惑が入り乱れている様子が伺えた。この件については、後日、じっくりと調べてみたいと思う。

アンボンでは、5年ぶりに様々な旧友と再会し、ゆっくり話すことができたのが最大の喜びだった。

彼らと話しながら、「東インドネシア・ラブ」の気持ちがひしひしと沸いてきた。マルク州をもっと日本の方々に知ってもらうための役目を果たそうと思った。今年の11月ごろに、マルク州代表団が日本へ視察に来るという計画もあるようなので、その際には最大限のお手伝いをしたいと思った。

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2月14日は、東ジャワ州シドアルジョのムハマディヤ大学シドアルジョ校で、「日本における教育のモチベーション」という、主催者側から与えられた題で講演した。

教育学が専門ではないので、ちょっと的外れなことを言ったかもしれないが、目的が、参加者である学生(ほとんどが小学校教師になる)のモチベーションを上げることだったので、日本の学校の話をするだけでも刺激があったように思う。

しかし、わざわざ日本から人を招いて話を聞きかなければならないような内容だったのだろうか、という疑問はぬぐえない。日本人だったら誰でもよかったのかもしれない。でも、一緒に講演した方々が大上段に構えた大風呂敷の話をしていたので、もっと身近なことを生かした、学生の意識に働きかけるような話のほうが効果的なのではないかと思った。

 

松井グローカルでお引き受けする仕事

30年以上のインドネシアとのお付き合い、中央・州・県・市政府、大学、NGO、商工会議所、民間企業、農民グループなどと築いてきたネットワークを活用して、次のような仕事をオーダーメイドにてお引き受けいたします。


・インドネシアの一般事情、政治経済社会・地方の現状分析に関する講演・講義・ブリーフィング

・インドネシアと関わる企業、団体、地方公共団体などへのコンサルティング(顧問・アドバイザー契約も可能です)

・インドネシアへの赴任前・赴任中・赴任後研修(インドネシア事情、インドネシア人と日本人とのコミュニケーション、生活・文化面での留意点など。日系企業のインドネシア人従業員向け・日本人幹部向け研修も可)

・元技能実習生・研修生のインドネシア人経営者・経営企業の紹介、彼らとのビジネスマッチング(インドネシア研修生実業家協会[IKAPEKSI]のアドバイザーを務めております)

・大学生・企業・地方公共団体・一般向けのインドネシアへの研修ツアーの企画・運営・実施支援、及び引率(ジャワ島だけでなくインドネシア全国どの地方へも可能)

・インドネシア語→日本語及び日本語→インドネシア語の文書作成・翻訳・通訳。翻訳者・通訳者の紹介

・地域を元気にするためのアイディア提供などの相談や助言、地域づくりワークショップの議事進行

・その他、国内外のローカルとローカルを結びつけることに関係する仕事


なお、日時、期間、活動内容、報酬など具体的な点については、別途、相談させていただきます。メールにて matsui@matsui-glocal.com までお気軽にお問い合わせください(日本語、インドネシア語、英語にて対応可能)

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