福島とバトゥ、農業分野で連携へ

今年は、JICA案件で、何度も福島市とインドネシア・東ジャワ州のバトゥ市とを行き来しました。

そして、この案件での最後のインドネシア出張(10/30-11/5)で、福島市の銀嶺食品を中心に、バトゥ市と農業分野で連携していく方向性が明確になりました。

11/8付の福島民報が以下のリンクで報じています。

6次化福島モデル世界へ インドネシアに農業支援 銀嶺食品

なお、インドネシアのバトゥ市での面会は、複数の現地紙で報道されています。

Datang ke Kota Batu, Pejabat Jepang: Apel Batu Belum Seperti Apel Fukushima

(バトゥ市へ来た福島の高官:バトゥのリンゴはまだ福島のリンゴのようではない)10/31付 Surya Malang

Fukushima Kembangkan Apel Batu

(バトゥのリンゴを福島が発展させる)10/31付 Malang Post

Kota Fukushima-Kota Batu Jajagi Kerjasama Peningkatan Branding Buah Apel

(福島市とバトゥ市、リンゴのブランディングを高める協力を進める)10/31付 Malang Voice

いよいよ、これからです。

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バトゥ市長とともに。

インドネシア(9/28-10/23)から帰国

インドネシア出張前半戦(9/28-10/23)を終え、今朝帰国しました。今回も地方中心で、スマラン、東ロンボク、マラン、バトゥなどで仕事をしました。今週は、10/28に名古屋で講演した後、インドネシア出張後半戦(10/30-11/5)ですので、一時帰国の気分です。

 

Schedule in September to November 2016

My schedule in September, October, and November 2016 has been revised. Please see http://matsui-glocal.com/events/ . I will be in Indonesia next time from September 27 to October 23, and from October 30 to November 5.
9〜11月のスケジュールを更新しました。http://matsui-glocal.com/events/ をご覧ください。次のインドネシア出張は、9/27-10/23 及び 10/30-11/5 の予定です。

福島市の皆さんとマラン市・バトゥ市へ

JICA案件の関係で、福島市の皆さんをお連れして、7月26〜28日、インドネシアの東ジャワ州マラン市とバトゥ市へ行ってきました。

この案件では、農業部門において、日本の地方自治体とインドネシアの地方政府とが官民連携できる可能性を探ることを目的としています。

福島市とマラン市・バトゥ市をつなげるものは、果物です。今回の出張では、マラン市・バトゥ市の現場を実際に視察しながら、果物の生産・加工において、両者で協力・提携できるものがあるかどうか、ありそうな場合にはどのように協力・提携を進めていくか、といったことを話し合いました。

日本でよく言われる6次産業化という観点からすると、マラン市では、農民と果物集荷業者と加工・販売業者が密接な関係を結ぶなかで果物加工が進められている一方、バトゥ市では、観光を刺激として、農民(または農民グループ)が加工と販売へ乗り出す形が生まれてきており、2つのタイプの異なる6次産業化の端緒が見られるのが興味深いです。

福島市はこれまで桃、梨、リンゴなどの生食用の果物を中心に生産してきましたが、今後は、規格外品を使った加工にも力を入れていく方向を示しています。

原発事故で被った放射性物質への極めて厳しい対策の経験を踏まえた、安全安心な農産物出荷への福島市の取り組みは、今後、インドネシアや東南アジアの他地域の農産物との差別化を進めるという文脈で、マラン市やバトゥ市も大きな興味を示していました。

9月には、今度は、マラン市とバトゥ市の農業局長が福島市を訪れ、農業システムの現状を視察し、協力・連携の可能性をさらに探る予定です。

マラン市やバトゥ市が福島市から学ぶことは大いにありますが、実は福島市がマラン市やバトゥ市から学ぶことも色々ありそうで、今後の展開が楽しみになってきました。

 

Matsui Glocal LLC / 松井グローカル合同会社

With more than 30 years experiences and human networks as a specialist of Indonesian affairs, Matsui Glocal LLC assists your business and activities widely and deeply in/with Japan, Indonesia, and local-to-local in the world.

Dengan pengalaman kerja dan jaringan berbagai kalangan sebagai ahli Indonesia selama 30 tahun lebih, Matsui Glocal LLC mendukung bisnis dan kegiatan anda lebih luas dan lebih dalam di/dengan Jepang, Indonesia, dan lokal-lokal di dunia.

30年以上のインドネシアとのお付き合い、インドネシアの中央・州・県・市政府、大学、NGO、商工会議所、民間企業、農民グループ等と築いてきたネットワークを活用し、日本とインドネシア、他の世界、ローカルとローカルを広く深くつなげる仕事をしていきます。詳しくは、こちらのページをご覧ください。また、日本語の個人ブログ「ぐろーかる日記」もご覧ください。

Email: matsui@matsui-glocal.com (Japanese, English, Bahasa Indonesia)

Who am I? / 自己紹介

【Team E-Kansaiネットワーキングカフェ(企業交流会)in スラバヤ】開催のお知らせ

以下のようなお知らせをいただきました。スラバヤ及びその周辺の方々で、ご興味のある方はふるってご参加ください。

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【Team E-Kansaiネットワーキングカフェ(企業交流会)in スラバヤ】開催のお知らせ

経済産業省近畿経済産業が推進するTeam E-Kansai(関西・アジア 環境・省エネビジネス交流推進フォーラム)は、環境・省エネ技術を持つ企業、約170社が集まる企業フォーラムです。(URL: http://team-e-kansai.jp/
今回、TeamE-Kansaiでは「INDOWATER2016」の開催に合わせ、TeamE-Kansai会員企業、現地日系企業・関係機関、現地進出予定企業等の交流を目的とした「ネットワーキングカフェinスラバヤ」を開催します。
関西の環境・省エネ技術関連企業とのネットワーク拡大やインドネシア市場動向の情報収集等に是非ご活用ください。皆様のご参加をお待ちしております。

(開催概要)
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平成28年7月20日(水)「ネットワーキングカフェ」(企業交流会)

第1部 18:00~18:45 情報提供セミナー
「インドネシアビジネスの現状について」(仮)
講師: PT Resona Indonesia Finance
代表取締役社長 下内 博雄氏
会費:無料

第2部 18:50~20:00 企業交流会(懇親会)
会費:3,000円程度
(インドネシアルピア建てにて当日お支払いください)

・対 象: Team E-Kansai会員企業、現地日系企業、政府機関等
・会 場: Hotel Santika Premier Gubeng / UDAYANA- SRIWIJAYA ROOM
(Jalan Raya Gubeng No.54, Gubeng- Surabaya 60281, Indonesia)

■お申し込みについては、以下URLをご覧ください。
http://team-e-kansai.jp/wordpress/wp-content/uploads/0720_Networking-Cafe-Surabaya.pdf

◎お問合せ先:公益財団法人 地球環境センター 国際協力課
Tel(+81)06-6915-4126 Fax (+81)06-6915-0181
E-mail:gec-teamekansai@gec.jp

【申し込み締め切り】7月14日(木)

 

ぐろーかる日記、開始!

本サイトとは別に、あえて「ぐろーかる日記」という個人ブログを始めた。

ぐろーかる日記

ぐろーかる日記は、グローバルとローカルが交じり合う日々のくらしのなかで、思ったこと、考えたこと、感じたこと、伝えたいことなどを気ままに書きのこすためのツールである。

当初、すべての内容をこのサイトへ統合しようと思ったが、ちょっとしたことをゆる〜く書ける場所を作ってこなかったことに気づいた。そして、仕事とプライベートがごちゃごちゃになってしまったことにも気づいた。

というわけで、本サイトは今後、仕事に関連したものへ特化させていくこととし、ここでのブログは、業務報告的な形にしていく予定である。

すなわち、世の中の出来事に関する個人的な見解、旅日記、食べ物のこと、興味のあること、などプライベートな内容は、「ぐろーかる日記」で書いていくことにしたい。

ぐろーかる日記は、ゆる〜く、日記のように毎日更新を目指していきたい。ときには、わずか1行とか、写真のみ、ということもあるかもしれないが、皆さんに毎日、気楽に読んでもらえるような、個人ブログにしていきたいと思う。

 

【インドネシア政経ウォッチ】第150回 内閣改造で政権安定へ(最終回)(2016年4月14日)

ジョコ・ウィドド(ジョコウィ)大統領の周辺では、 再び内閣改造の噂が流れている。更迭がささやかれる大臣は何人もいるが、可能性が最も高いのがマルワン村落・途上地域開発・移住相である。

村落・途上地域開発・移住相のポストは、これまで民族覚醒党の政治家が座り続けており、同党の既得権 益と化してきた。大統領周辺によると、同省の年予算消化率が約25%と他省に比べて著しく悪く、現政権が力を入れる村落開発に関して期待通りの成果を上げていない。

一方で、事業の入札にあたっては20~30%分をリベートとして上積みすることが求められているとされ、大臣の弟を含む省外の近親者たちが省の事業を事実上、牛耳っていることに対して省内から強い批判が起こり、大統領宛てに大臣罷免要求の嘆願書が出される事態となった。

更迭の噂が出ているのはこのほか、リザル・ラムリ調整相(海事)とスディルマン・サイド・エネルギー・ 鉱物資源相である。この2人は、マルク州にあるマセ ラ天然ガス田開発をめぐって陸上方式か海上方式かで激しい対立を起こした。大統領はバランスをとって両者を更迭させたい意向のようだが難しい。リザル調整相の背後にはルフット・パンジャイタン調整相(政治・ 治安)が、スディルマン・エネ鉱相の後ろにはユスフ・ カラ副大統領がいる。

ジョナン運輸相にも更迭の噂がある。ジャカルタ~バンドン間の高速鉄道での中国案の採用に消極的だっただけでなく、1月の高速鉄道着工式に欠席したことから大統領の批判を受けているようだ。

こうした動きを見ると、ジョコウィ大統領に対する ルフット調整相やリニ国営企業相の立場が以前より強まってきたと言える。他方、両者と敵対する与党第1党の闘争民主党は影響力を低下させており、同党のメガワティ党首にはむしろ焦りの気配すらうかがえる。

内閣改造をちらつかせながら野党を取り込み、徐々に政権基盤を安定化させるジョコウィ大統領。なかなかしたたかである。

 

(2016年4月14日執筆)

 

【インドネシア政経ウォッチ】第149回 テロ対策の光と陰(2016年3月25日)

1月14日に首都ジャカルタの中心部でテロ事件が起こってから、2カ月余りが過ぎた。社会は平穏を取り戻したかに見えるが、その裏で、テロ対策警察特殊部隊(Densus 88)がテロリスト掃討作戦を強化している。

その標的の一つは、サントソ・グループである。サントソは、国内で唯一、過激派組織「イスラム国」(IS)に忠誠を誓う「東インドネシア・ムジャヒディン」という名の組織を率い、2012 年12 月から中スラウェシ州ポソ県の山岳地帯グヌン・ビルでゲリラ活動を行っている。

今年3月、警察は軍と合同で2,200人を投入し、サントソの逮捕を目的とした「ティノンバラ作戦」を実行した。この作戦で爆弾などの証拠品を押収したほか、中国籍のウィグル族の男性2名が射殺された。彼らは15年に合流したとみられ、ISへの共鳴の広範な国際化を示唆する。

世界で最大のイスラム人口を抱えるインドネシアはISを敵視し、テロリスト・ネットワーク細胞の摘発などの成果を上げてきた。Densus 88 の貢献度は極めて高い。しかし、その一方で、Densus 88 のテロ対策が行き過ぎであるとの批判も根強い。

3月8日、中ジャワ州クラトン県で、モスクで夕方 の礼拝をしていたシヨノ氏がDensus 88 に拘束された。 彼はテロ組織ジュマア・イスラミア(JI)のメンバ ーで、火器製造の役目を果たしたとの容疑だった。当初は従順だったが、その後、急に反抗したため、3月 11 日、Densus 88 のメンバーが正当防衛として彼を殺 害した。

シヨノ氏の容疑は検証されず、誤認だった可能性が あるとして、中ジャワ州の学生らが抗議行動を起こした。国家人権委員会や国会もシヨノ氏殺害事件に注目 し、Densus 88 による行き過ぎを非難するとともに、人権侵害の可能性を危惧する声明を発した。警察は、シヨノ氏の扱いに不備があった可能性を示唆しつつも、テロ容疑者に対する処置で人権侵害ではないとの立場 を示している。

Densus 88 を軸とするテロ対策は不可欠だが、一歩間違うと、それが逆にISへの共感を強めてしまう可能性もあることに留意する必要がある。

 

(2016年3月25日執筆)

 

【インドネシア政経ウォッチ】第148回 閣僚間で罵り合い、でも政権は安定(2016年3月11日)

このところ、ジョコ・ウィドド(ジョコウィ)政権内部での閣内不一致が表面化している。とくに、リザル調整相(海事)とスディルマン・エネルギー・鉱物資源相との対立はその典型である。

両大臣は、マルク州南部のマセラ鉱区でのガス田開発をめぐって対立する。日本の国際石油開発帝石(INPEX)が主導する同鉱区のガス田開発は、深海からのガス抽出という技術的理由により、前政権下で海上にプラントを浮かべる洋上方式が提案され、了承された。

その後、開発側から生産量拡大に伴う修正案が出されると、現政権下で議論が紛糾し始めた。リザル調整相が陸上方式を強力に主張したのである。リザル氏側もスディルマン氏側も事前調査を行い、互いに自案の優位性を主張した。このため、政府は第三者機関に依頼して再調査を行い、洋上方式が優位であるとの結論が出された。

しかし、ジョコウィ大統領はそこで決断できなかった。修正案を新たな利権獲得機会と捉えた人々が動き出していた。マルク州内では、「洋上方式なら利益を全部外資に取られ、地元に何の恩恵もない」という話が住民レベルに広まっていた。陸上設備の設置場所をめぐる県政府間の激しい対立や値上がり期待の土地の買い占めも起こり、政治対立や住民間抗争などの恐れが出てきた。

リザル氏は、「スディルマン・エネ鉱相は海事担当調整相の管轄下にある」として自案を譲らず、閣議ではスディルマン氏と罵り合う場面すらあった。スディルマン氏は、今回の対立の裏で事業への新規参入を狙う企業の存在さえ示唆した。結局、ジョコウィ大統領はさらなる調査を要請して決定を先送りし、事業開始が予定よりも遅れる可能性が高くなった。

もっとも、こうした閣内不一致や大統領の指導力の欠如が露呈しても、現政権が不安定化する様子はうかがえない。これまでに野党勢力は切り崩されて弱体化し、現大統領に対抗する政治家もまだ現れていないためである。現政権の奇妙な安定はしばらく続くと見られる。

 

(2016年3月11日執筆)

 

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