トランプ氏が嘘をついても不思議ではない

アメリカ大統領選挙が終わり、トランプ氏が第45代大統領になることが決まりました。メディアのほとんどがヒラリー・クリントン候補の圧勝を予想していたので、この2日間、なぜ予想が当たらなかったのか、トランプになって大丈夫なのか、といった話がメディアで盛り上がっていました。

トランプ氏が大統領になったら何をするか分からない。そんな不安が世界中を駆け回っています。選挙運動中の彼の言動がその不安の元になっているのですが、それが全て本当に実行するかどうかは、これからの彼の様子を見て判断するしかありません。

例えば、トランプ氏は、アメリカが世界の警察官であり続けることを止めたいという主張をしているように見えます。一説では、退役軍人はトランプ氏を支持し、軍需産業はクリントン氏を支持したとか。好戦的なのはむしろクリントン氏だったのではないか、という話もあるようです。でも、それが本当なのかどうかはよくわかりません。

トランプ氏は嘘をついても不思議ではないのです。そして、それが誰かにとってプラスならば嘘は許容され、マイナスであれば批判されるでしょう。

政治家は嘘をつきます。それを「冗談」で済ませようとする人もいます。

今日のTPPもそうでしたが、我が国の政治を見ても、選挙運動中に「絶対」と叫んでいた公約とは正反対の政策を何が何でも「強行」するという、一貫性も何もない政治家がたくさんいるではありませんか。彼らはそうした行動を恥ずかしいとも何とも思っていないように見えます。でも、彼らは我々の代議員なのです。

きっと、選挙中の絶叫は「冗談」だったのでしょう。我々は、そんな「冗談」に騙されやすいチョロい有権者と本当に甘く見られているのではないか。だって、そんな嘘をつかれ続けても、従順な子羊のように、大人しくしているのですから(自分も含めて?)。そして、選挙になると、また「冗談」で有権者をだます、そして有権者はだまされる(あるいはだまされたフリをし続ける)のです。

そして「嘘つき!」と言おうものなら、「まだまだ子供よのう」「大人になりなさい」などと言われるかもしれません。でも、嘘つきを黙って見過ごすのが大人なのでしょうか。

そう思うと、トランプ氏が豹変したからといって、誰も責めることはできないと思うし、選挙運動中に主張していたことを本当にやるかどうかは分からないのではないでしょうか。我々は誰もトランプ氏のことをよく分かっていないのですから。

為政者が、政府が、自分のために何をしてくれるのか、を考えるのはもうやめました。とくに、東日本大震災以来、政治家の言うことは嘘や「冗談」ばかり。それを信じて右往左往した挙句、見捨てられるような扱いをされたくはないからです。そして、改めて、自分の頭で考えて行動しなければいけない、といつも思うようになりました。

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