今回の私は怪しい人物?

1月11〜18日、マレーシア、インドネシアへ行ってきましたが、普段はこれまでなかったことが起こりました。

日本からの出国時と入国時、荷物検査と税関で荷物をすべて開けさせられたのです。これまで、何度も海外へ出かけていますが、行きも帰りも全部荷物を開けさせられたのは、今回が初めてでした。

羽田空港での行きの荷物検査では、「ハサミのようなものがある」と言われ、もう一度リュックを荷物スキャンに通した後、「おかしい」という表情をした、メガネのまだ若い女性検査官が、リュックの中のものを全部開けるように命じ、自分も一緒に私の荷物を中から外へ出し始めました。

もう一度、彼女は「おかしい」と首をかしげ、それでもないとわかると、諦めたように、自分の持ち場へ、何事もなかったかのように、さっさと戻って行きました。

残された私は、一人で荷物をもう一度リュックへ入れ直しました。けっこう工夫して収納しているので、入れ直すのにはけっこう時間がかかりました。

この間、女性検査官からは何も言葉をかけられませんでした。あなたのが終わったから持ち場に帰る、疑うのは当然、という風情に見えました。

ちょっと頭にきたので、彼女に「終わりましたよ」と呼びかけましたが、無視されました。

私が疑われて当然の風情だったのでしょうか。

次は、帰国後の羽田空港。スーツケースを受け取って、いつもの通り、税関のグリーンライン(申告なし)へ向かいました。人も並んでおらず、すっと行くかなと思ったら、係官から、おもむろに「マレーシアからですか?」「マレーシアから最近、麻薬とか密輸するのが多いんですよ。ちょっと中を開けてもらえますか?」と言われました。

そして、スーツケースの隅々まで、手を入れて見始めました。5分近くスーツケースの中を探った後、「ないですね」と言っておしまいでした。この係員からも、疑われた側を気遣う言葉はありませんでした。

荷物検査の検査官も、税関の係員も、いってみれば、人を疑うのが仕事の方々で、きっと、いつも濡れ衣をかけてしまった相手から罵声を浴びたりすることもよくあるかもしれません。でも、濡れ衣をかけられた側のことをもう少し気遣ってもいいのではないかと思いました。

今回は、買ったばかりの、ユニクロの黒いウルトラライトダウンジャケット(これは軽くて暖かくて本当にいいですよね!)を着ていました。ズボンも黒かったので、黒装束でした。まさか、この格好のせいで疑われたのでしょうか。

それにしても、疑われるほうも悪い、というのが世の中の常識になってしまうのでしょうか。痴漢されるほうも悪い、いじめられるほうも悪い・・・。

いや、やっぱり、女性検査員や税関係員に対して、声を荒げて抗議すべきだったのか・・・。

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