【ぐろーかる日記】よりどりインドネシア特別講座(第1回)は高島雄太氏が報告

2020年7月18日日本時間午後3時から、よりどりインドネシア特別講座(第1回)を開催しました。

この特別講座は、ウェブ情報マガジン「よりどりインドネシア」の購読者だけでなく、一般の方々も含めて、多くの方にご参加いただける機会としました。当面は、無料での開催を想定しています。

いくつもの様々なインドネシアをできるだけ多くの方々に知ってもらいたい、という気持ちと同時に、内容に応じて日本語とインドネシア語のバイリンガルとし、日本の方々とインドネシアの方々とが同じ場所で同じ話題で対話する機会を作りたい、という気持ちも込めました。

記念すべき第1回の今回は、インドネシアでハンセン病恢復者を支援する財団Yayasan Satu Jalan Bersamaを設立し、活動している高島雄太さんをお招きし、「インドネシアのハンセン病問題から考える~感染症が引き起こす差別について」という題で報告していただきました。高島さんのリクエストで、今回はバイリンガルによる開催としました。

なお、高島さんは、インドネシアの人気TV番組Kick and Andyにも出演したことがあります。そのときの様子は、以下のYouTubeで視ることができます。

申込者は43人(日本人26人、インドネシア人17人)でしたが、実際に参加したのは22人でした。私のインドネシア語での通訳・説明が拙かったせいでしょうか、講座の最後まで残っていたインドネシア人の参加者は1名だけだったのは、ちょっと残念でした。

高島さんの発表では、自己紹介の後、インドネシアのハンセン病と恢復者をめぐる現状を説明した後、恢復者が実際に被った様々な差別の実例を挙げました。続いて、Yayasan Satu Jalan Bersamaの活動(ワークキャンプ)を紹介しました。

ワークキャンプでは、日本とインドネシアの大学生が一緒にハンセン病恢復者の暮らす村を訪問し、2週間、村に滞在しながら、村人と一緒に道路舗装工事など様々な活動を行ないます。最初は、ハンセン病恢復者の外見に戦々恐々だった大学生たちも、村の人々から実の親子のように歓待され、時間が経つにつれて、インドネシアのどこでも会える良いおじさん・おばさんと全く変わりがないことを実感します。

大学生たちは当初、可哀そうなハンセン病恢復者のために何かをしてあげたいという気持ちでやってきます。ところが、村で一緒に活動していくと、ハンセン病恢復者のために何もしてあげることができない、という気持ちになっていきます。逆に、助けたいと思った相手であるハンセン病恢復者の方々からいろんなことを教えてもらい、学ぶことになっていきます。セメントをこねるのも、何もかも、大学生よりもハンセン病恢復者のほうがずっと上手なのでした。

ハンセン病恢復者からすると、家族すら来ない、誰も会いに来ない、世の中から見捨てられたような気分でいるところへ、大学生の若者たちがやって来てくれて、2週間も滞在し、一緒に活動してくれるのは、とてもびっくりすることだったし、何物にも代えられない嬉しい出来事だったのです。

ワークキャンプの2週間で、外部者である大学生とハンセン病恢復者との関係は、大学生とハンセン病恢復者ではなく、個人と個人との関係へと変わっていくのでした。

高島さんは、このワークキャンプでの経験から、ハンセン病恢復者への差別をなくしていくには、感染力が極めて弱くて完治する病というハンセン病に関する正確な知識を持つとともに、それでもなかなか消えない差別感情を超えるために、実際にハンセン病恢復者と交わり、一緒に活動をすることで、個人と個人との信頼関係をつくっていくことが有用ではないか、と問いかけました。

今回、高島さんは日本におけるハンセン病政策の歴史についても発表し、現在のコロナ禍の日本における差別問題にも議論を広げたいと考えていましたが、時間の関係で、割愛せざるを得ませんでした。

今回の講座を終えて、ハンセン病に限らず、差別意識を克服していくための基本は同じなのではないかと実感しました。すなわち、相手のことをよく知ること、相手と何か一緒に活動し、共感し、信頼し合う経験をすること、ではないでしょうか。

相手のことを知らないから怖く感じ、何の根拠もない妄想や思い込みが膨らみ、相手に対するヘイトがひどくなり、やられる前にやってしまおうという気持ちがとんでもない行動をおこしかねません。

もっとも、相手のことを知識として知ったからといって、相手を信じることは容易ではないはずです。好奇心と性善説はその突破口になり得ますが、誰もがその突破口を開けるわけではありません。

重要なのは、高島さんのように、こちらとあちらとをつなぐ人の存在ではないでしょうか。そのつなぐ人は、こちらからもあちらからも信頼されている人であることが肝要です。このつなぐ人を介して、こちらとあちらとが信頼できる関係をつくり、個人と個人との関係で互いを尊重し合えるようになれば、いつの間にか差別意識・被差別意識を克服できていくのではないか。そんな風に思います。

インターネットで個と個がつながっても、必ずしも信頼関係が築けるとは限りません。でも、いずれの個からの信頼される第三者を通じてつながれば、信頼関係をより築きやすくなると思います。

正しく相手を知り、その相手と一緒に何かをする。そのお手伝いをする信頼できる仲介者こそが、今の時代にとくに必要とされているのではないかと思います。そういう仲介者をコミュニケーターといってもよいかもしれません。良質のコミュニケーターを増やしていくこと。私が今後、目指していきたいことの一つでもあります。

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高島さんから、以下のようなメッセージを受け取っております。よろしければ、高島さんらの活動への皆さんからのご支援をよろしくお願いいたします。

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YAYASAN SATU JALAN BERSAMAの髙島雄太です。

本日は講演会に参加いただき大変ありがとうございました。

みなさんにハンセン病について知って頂くことができ、とても貴重な機会となりました。

本日の内容に不明な点や質問などありましたら、お気軽にご連絡ください。

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頂いた寄付金は快復者やその家族の支援のためのプロジェクトに使用させて頂きます。

皆様からのご支援をどうぞ宜しくお願い致します。

改めまして、本日はお忙しいところご参加いただきまして大変ありがとうございました。

今後も、ハンセン病差別をなくすため活動に邁進していきますので、引き続きご支援頂ければ幸いです。

どうぞ宜しくお願い致します。

髙島雄太

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