【スマラン】毎度おなじみジャワの庶民料理

2月半ば、中ジャワ州の州都スマランで、毎度おなじみのジャワ料理を堪能してきた。

まずは、筆者が最も好きなペチェル(Pecel)。青菜、キャベツ、もやしなどのゆでた野菜に甘辛いピーナッツ・ソースをかけ、豆や小魚を入れたペイエ(Peye)と呼ばれるセンベイをかじりながら食べる。ジャワでは最もポピュラーな庶民料理で、ペチェルにご飯をつけたり、アヤム・ゴレンやテンペなどをつけることもできる。

今回訪れたのは、スマラン中心部シンパン・リマ(五叉路交差点)のフードコートにあるンボ・サドル(Mbok Sador)。この店だけが、長い行列を作っていた。

スラバヤで食べるペチェルと比べると、ピーナッツ・ソースがややあっさりで、より液状になっている。今回は、ご飯を付けなかったが、ヘルシーフードとして毎日食べても飽きない味だった。

次に紹介するのが、ソト・アヤム・バンコン(Soto Ayam Bangkong)。この店は、ジャカルタにもマカッサルにもあるが、スマランが本店だということを今回はじめて知った。店はシンパン・リマの割と近くにある。一見するとちょっと広めの何の変哲もない、エアコンもない素朴な店。お目当てのナシ・ソト(ご飯入りソト)を食べた。

ナシ・ソトと一緒に、プルクデル(小ぶりの芋コロッケ)、鶏皮の串刺し、ウズラの卵の串刺し、などが出てくる。ウズラの卵の串刺しと一緒にナシ・ソトを食べるのが、私のお気に入り。

スマランのソトは、スープが薄味で、トマトのかけらが浮いているのが特徴である。細かく切った揚げニンニクが香ばしい。

この店の椅子の配置が面白い。四角いテーブルを4つの長椅子が囲む形になっているのだ。店の人に聞いたが、理由はわからなかった。相席の見ず知らずの人々も、ここでナシ・ソトをすすりながらテーブルを囲むのは、何となくいい雰囲気である。

これらの料理は、スラバヤでももちろん食べられるが、スマランの場合、おいしくて、値段がスラバヤよりも安い感じがする。

日本料理屋や高級レストランの少ないスマランだが、こうしたジャワの庶民料理にはヘルシーで栄養価の高いものも少なくないのである。

【スラバヤ】Frangi Pani

昨日(11/18)の昼食は、フランギ・パニ(Frangi Pani)という小ぎれいなインドネシア料理レストランで食べた。最近は、このレストランのように、伝統的なジャワ料理をきれいにアレンジして出す店が増えている。

今回は、Nasi Enak Spesial(特別美味しいご飯?)とSayur Assam(辛くて酸っぱい野菜スープ)を頼んだ。

いわゆるNasi Campurなのだが、乗せるおかずのバリエーションによって、いくつかのメニューが用意されている。味はジャワ料理の本流という感じで、辛さ控えめ、甘いが味はきちんと付いている、ということで十分に楽しめた。なかでも、右下のララップ(野菜を少し辛めにあえたもの)はなかなかのおいしさだった。

前回行ったときは、Nasi Bakar(焼きめし)を食べた。これがこのレストランの名物ということもあり、アルミホイルで包んだなかにご飯と一緒に肉やら野菜やらが入っていて、たしかに美味しかった。写真を撮っていなかったのが惜しまれる。

この店は、スラバヤの中心部からちょっと離れているが、美味しいジャワ料理をきどらずに食事できる場所としてお薦めしたい。食事会などにも向いている。

Frangi Pani Restaurant
Jl. Raya Jemursari No. 138-139, Surabaya
Phone: +62-31-8419144