【ルマジャン】クレンセンガン・カンビン

4月7日、スラバヤから片道4時間かけてルマジャンへ日帰り出張した。

ルマジャンでの用務も無事終わり、スラバヤへ戻る前に、お世話になったルマジャン県公共事業局の皆さんが食事に誘ってくださった。

場所はルマジャンの中心部にあるDepot Kemayoranという小食堂。名物は何かと聞くと、「クレンセンガン・カンビン」(Krensengan Kambing)とのこと。赤ワケギ、ニンニク、コリアンダー、胡椒、ナツメグなどを使った甘辛の汁で煮込んだ料理である。これでお値段は2万ルピアだった。

これを白いご飯にかけて食べる。山羊肉は柔らかく、汁とよくなじんで、ご飯との相性も絶妙である。うーん、至福のとき。午後4時過ぎという中途半端な時間ではあったが、用務でエネルギーを消耗したせいもあり、しっかり完食した。

付け合せは、毎度おなじみの面々。

クレンセンガンは、東ジャワではわりとどこでも食べられる料理であるが、何も期待していなかったルマジャンで食べられたということも高評価につながったのかもしれない。

お世話になったルマジャン県公共事業局の皆さんらと、Depot Kemayoranの前で。

【ソロ】ナシ・リウェット(Nasi Liwet)

先週は中ジャワ州ソロ(スラカルタ)へ出張した。

ウォノギリ県を訪問するなど、2日間の仕事を終えて、ソロ・バラパン駅でスラバヤ行きの帰りの列車までまだ1時間ある。よし、それならば、ナシ・リウェット(Nasi Liwet)を食べに行こう! 早速、駅からタクシーに乗って、ナシ・リウェット屋が並ぶクプラボン・クロン(Keprabon Kulon)まで連れて行ってもらったが・・・。

時間は午後4時過ぎ。まだ開いていないのである。「たぶん、5時頃には開くと思うよ」と教えてくれるのはタクシーの運転手。でも、スラバヤ行きの「サンチャカ・ソレ」は5時5分にソロ・バラパン駅を出発するのだ。

ダメかな、と思っていると、ちょうど1軒、店を開け始めたところがあった。まだ、いろいろ準備中だったが、お願いして、食べさせてもらうことができた。

この店、1950年創業らしい。「おばあちゃんが始めたのよ」とナシ・リウェットを準備するおねえさんが答える。店が始まると、あのゴザが敷かれ、折りたたみの低いテーブルがここに並ぶのだな。

店の前の「カウンター」に座る。目の前には、ナシ・リウェットにのせる様々なおかずが並ぶ。鶏肉の塊(これをスライスする)、臓物、野菜を煮込んだスープなどなど。横にはニワトリの脚(チャカルという)があった。余談だが、ジャワ人はけっこう、チャカルが好きで、スラバヤでも、チャカル入りのワンタンメンを勧められたことがある。

これらをご飯の上に手際よく盛って、さっと野菜を煮込んだスープをかけ、ココナッツ・ミルク(サンタン)の固まりをてっぺんにつけてできあがり。

これを混ぜながら食べる。汁が絶妙な辛さで、鶏肉や臓物との相性がとても良い。プニュっとしたココナツ・ミルクの固まりがなんとも言えないアクセントになる。

実は、ソロ名物のナシ・リウェットを食べたのは2回めである。以前、24年前に、ジャカルタのブロックMの南側の屋台で、それを食べた。あのときのは、ココナツ・ミルクの固まりがもっとドロッとしていて、全体的に甘かった。

当時、ジャカルタで下宿していた大家さん(おとうさん)がソロの出身で、連れて行ってくれたのだ。本場のソロで、あのときよりずっと美味しいナシ・リウェットを食べながら、今は亡き「おとうさん」の笑顔をふっと思い出していた。

【マラン】Nasi Bakmoy @ “Yan” Pangsit Mie

5月18日にマランのブラウィジャヤ大学で講義をする前に、朝食を食べたのがこの店。最初は、ワンタン麺(Pangsit Mie)が目当てだったが、Nasi Bakmoyという、見慣れない名前がメニューにあった。写真を見る限り、ご飯に肉などのおかずが乗っている様子だが、ともかく頼んでみた。値段はRp. 12,000である。

実際は、ご飯の上に細かく刻んだネギ、小さく薄く切った油条、味付けした鶏肉、煮玉子が乗り、その上からちょっと鶏だしの利いた汁がかかっている。汁かけご飯の類。お茶漬けに近い感覚である。サラサラッと食べてしまった。

おかゆとも雑炊とも違う食感。ラーメンライスよりは洗練された感じがする。もちろん、お腹にもたれる感じはない。煮玉子が何ともいえず相性がよい。

インターネットでNasi Bakmoyを検索すると、けっこう色々載っている。あるサイトには中ジャワが起源と書かれており、Nasi Bakmoyの写真も載っているが、マランで食べたそれとはだいぶ様相が違う。それは汁かけご飯ではないのだ。

J’s Kitchen

お茶漬け感覚でサラサラッと食べられ、しかも美味しく、お腹にもたれない、このマランのNasi Bakmoyは、ほんと、朝食にもってこいだった。

次回、マランへ行ったときには、ここのワンタン麺を食べてみよう。

“Yan” Pangsit Mie Ayam
Ruko Soekarno-Hatta A2, Malang
Phone: 0341-415590