なぜか西葛西で米粉クッキング

4月9日(土)、知り合いのコンサルタントの方から「西葛西に来てくれ」と言われて出向いた。

西葛西、といえば、最近はインド人の方々がたくさん住んでいる地区として知られ、私の大好物のインド料理屋がたくさんあるところらしい。

西葛西でインド料理を存分に堪能したい。インド料理、インド料理が食べたい! 今回はそのチャンスがあるかも、と思って出かけたが、インド料理は関係なかった。がっくり。

西葛西の用事は、米粉だった。しかも、米粉クッキングだった。はー?と思いつつ、何の心の準備もできないまま、米粉クッキングの会場へ。

会場に入ると、連れて行ってくださったコンサルタントの方と主宰者の方以外は女性ばかり。いやー、まずったなと正直、思った。どうしてこんな展開になるのか。

しかも、作るのは、米粉のシュークリーム。どうなっているんだー、と叫びたい気持ちを抑えて、エプロンをつけ、講師の先生に教えてもらいながら、見よう見まねでついていくしかない。

通常のシュークリームをどう作るかが分からないので、先生から「小麦粉を使うよりも米粉のほうが簡単です!」と言われても、何も実感がわかない。

まず生地づくり。牛乳、グラニュー糖、塩、米油を混ぜて沸騰させ、火を止めて米粉を入れ、卵を5〜6回に分けて少しずつ混ぜ合わせる(固まってくると混ぜている手がけっこう疲れるものだ)。それを絞り袋に入れて、グニュグニュっと絞り、ツヤ出しの卵を塗ってオーブンで25分焼くと、こんな感じで生地ができ上がった。

2016-04-09 15.37.29 Komeko NishiKasai Tokyo

次に、生地の中に入れるクリームづくり。バニラビーンズを入れた牛乳を温め、グラニュー糖、米粉、卵黄を入れてよく混ぜる。卵黄を取り出すのが少々難しいのと、これも混ぜるのに根気がいる。

火をつけてとろみがついたら、リキュールを混ぜて冷やし、その後、それにホイップクリームを混ぜたものを絞り袋に入れ、2つに切った生地へ絞り出して、デコレーションして、完成!

2016-04-09 17.03.00 Komeko NishiKasai Tokyo

初めてのシュークリーム。しかも米粉。作ってしまった・・・。ちょっと生地が薄くできてしまって、格好が悪かったのだけれど・・・。

と言っても、材料の下準備、オーブンでの焼き加減のチェックやホイップクリームつくりなど、面倒な部分はぜーんぶ先生がやってくださったのだけどね。

参加者の一人は、ある日から突然小麦粉アレルギーになり、それ以来、ずっとお菓子が食べられなくなってしまったそうだ。食べられた頃の味を知っているだけに、今回は、「何年ぶりのシュークリームかしら」と言ってとても嬉しそうに米粉シュークリームを頬張っていらっしゃった。

皆さんが帰られた後、主宰者のH氏と連れて来てくださったコンサルタントの方と、米粉普及の今後についていろいろ話をした。米粉にもパンや麺に加工するのに適した品種があること、パスタのようにコシの強くない麺ならば押し出し式で米粉パスタが簡単に作れること、などなど、色んなことを話していただいた。

お話をうかがいながら、アジアの米粉文化のことを考えていた。ミャンマーに造詣の深いH氏も絶賛するモヒンガーをはじめ、ビーフン、クエティアウ、フォー、ソーウンなどの米粉でできた麺はもっと日本で普及したらいいなあと思った。また、南インドに行ったときに朝食でよく食べたドーサやイドゥーリも、体に優しい米粉食品ではないだろうか。

しかし、H氏によると、最近は、ビーフンなどにグルテンを加えることがよくあるそうである。そういえば、昔食べたものよりもツルツル感が少なくなったように思うのは、気のせいだろうか。

日本国内で米粉活用を促進する団体が、こうした講習会を通じて、米粉料理を広めようとしている。興味のある方は、以下のホームページをご参照されたい。

MPO法人国内産米粉促進ネットワーク