2015年マカッサル国際作家フェスティバル(MIWF2015)に出席して

6月3〜6日、マカッサルで開催されたマカッサル国際作家フェスティバル(MIWF)2015に出席した。MIWFは今回で5年目となり、マカッサルでの毎年6月の恒例行事となった。昨年に引き続き、今回も、MIWFの1セッションのスポンサーとなった。

筆者がスポンサーを務めたのは、「東インドネシアからの声」というセッション。東インドネシアの幾つかの州で注目される若手作家を招聘し、彼らがどんな活動をしているか、なぜ執筆活動を始めたのか、今後どのような活動をしていきたいか、などを語り合うセッションである。

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その若手作家の一人であるファイサル・オダン氏は、『コンパス』紙主催2014年短編小説コンクールで最優秀賞に輝いた。このセッションのコメンテーターは、「昨今、西インドネシアよりも東インドネシアでの若手作家の活動がずっと盛んで、注目すべき作品が続々現れている」と評した。

ファイサル氏は、2年前のこのセッションにも出席したが、当時は、まだ執筆活動を始めたばっかりで不安だったが、MIWFに出席したことで自信がつき、執筆活動を進めていく意欲が高まったという。あのとき、彼は、ほかの参加者仲間と一緒に、私がまだマカッサルに残していた借家に数日間泊まっていたことを思い出した。

ささやかではあるが、このようなセッションを通じて、東インドネシアの若手作家の執筆活動を間接的にでも応援できたのが個人的に嬉しい。

今年のMIWFはマカッサル市政府から後援が受けられず、カラ・グループやボソワ・グループのほか、国際交流基金や筆者を含む複数のスポンサーからの支援のみで実施された。それでも、オーストラリアや日本を含む外国からも作家たちが参集し、様々なワークショップや出版発表会などが繰り広げられた。

実行委員会を含め、200人以上のボランティアが一緒になってMIWFを運営し、4日間のイベントを無事に終了できたことは、このイベントが、金銭の話ではなく、マカッサルの精神と外の世界を手作り感覚で結びつけていく稀有なイベントとして定着しつつあることを示している。下の写真は、クロージング・セレモニーで壇上に上がった実行委員とボランティアたちである。

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ローカルとローカルと結ぶ。ローカルがグローバルになる。グローバルがローカルになる。筆者はMIWFをそんなイベントだと勝手に位置づけ、応援している。

きっと、来年もまた、6月にはマカッサルに来ることだろう。