ブルーバードタクシーが来ない
7月1日からジャカルタに来ている。先日、ジャカルタの友人宅からタクシーで宿泊先へ行くために、ブルーバードタクシーを呼ぼうとした。
まず、ブラックベリーのアプリで「今すぐに」と呼んだ。5分、10分、20分、アプリの経過報告には「タクシー探索中」の文字しかない。これはだめだと思い、アプリでの予約を取り消して、今度は電話でタクシーをお願いした。その後、5分、10分、20分、タクシーは来ない。
ジャカルタで最も信用され、スマホやブラックベリーでも配車可能なブルーバードタクシーなのに、これはいったいどうしたことなのか。やむを得ず、通りに出てタクシーを探す。友人たちも協力してくれ、やっとブルーバードタクシー1台を確保した。
このブルーバードタクシーは、私の予約を見てきたのではなかった。たまたま通りかかっただけである。ほどなく、ブルーバードから電話がかかってきて「近くにタクシーがいないのだが・・・」というので、すでにブルーバードタクシーを捕まえたと話すと「じゃあ予約はキャンセルしておきます」という返事。お詫びの言葉ひとつなかった。
捕まえたブルーバードタクシーの運転手によると、配車は地域ごとで行っており、たまたまその地域にタクシーがいないと、配車されない仕組みだそうだ。つまり、タクシーのいない地域へ他の地域からそこへ配車する形にはなっていない。おそらく、ブルーバードタクシーはGPSを活用して配車しているはずだが、GPSで区切られた地域だけを見て配車している様子。無線ならば、そんなことはないはずだ。
技術進歩でタクシーもスマートになったとはいえ、このような弊害も起きるのだと感じた次第。やはり、人間が技術を使いこなせないと、サービス水準はむしろ落ちるかもしれないのだ。ブルーバードタクシーの一件で、そんなことを思った。