スラバヤへ戻って

7月8〜21日、シンガポールと日本へ行ったため、スラバヤを離れていた。7月9日にシンガポール、7月11日に東京、7月17日に広島、7月18日に福山で講演してきた。結局、家族と一緒に過ごせたのはわずか3日だったが、東京の盆の墓参りをしたり、妻と久々に食事をしたりすることができ、充実した濃い日本滞在だった。

シンガポールや日本での講演で、まだまだビジネス関係者のインドネシアへの期待が高いことを実感した。しかも、単に「儲かりそうだから何かやりたい」という理由ではなく、真剣に前向きのビジネスを考えようとしている方々とお会いできたのはとても有益だった。 そして、昨今のジャカルタ周辺の投資環境の状態に懸念を抱いている方々が多いことも印象的だった。私が東ジャワや中ジャワの状況を紹介すると、真剣な眼差しで聞き入っている方々が少なくなかった。

インドネシアとビジネスを始めたい方々には、是非とも成功してもらいたいと強く思う。そして、そのためのお手伝いを一生懸命させていただきたいとも思う。ただし、これからのインドネシアにとってプラスになるようなビジネス、インドネシアと一緒に自らが成長していけるようなビジネスを創っていけるように、お手伝いをしたいのである。それが、回り回って、日本に対するより深い信頼や愛着心をインドネシアのなかに埋め込んでいくことにつながると信じるからである。

もっとも、私がお手伝いできることは限られている。一人の人間がすべて万能な訳ではない。様々なプロフェッショナルと人的関係を作りながら、自分が間接的にお手伝いできる範囲を広げていきたいと思っている。人は、いろんな人に助けられながら、そしていろんな人を助けながら、生きていくものだと思う。

インドネシアと日本の、そしてアジアと世界の、将来を意識しながら、価値のある活動をしていきたい、という高い理想を掲げていたい。その実現へ少しでも近づいていくための、自分の立ち位置をきちんと見定める時期に入ってきているようにも思える。

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