素敵なジョグジャで疲労困憊
先週、12月3~7日のジャカルタに引き続いて、12月8日からジョグジャカルタに来ている。
今回もジョグジャカルタの国立ガジャマダ大学社会政治学部での用事である。今日(12/10)の午前中、「震災後の日本社会」という題でインドネシア語の公開授業をした。参加者はわずか8人と少なかったが、学生たちはとても熱心に聴いてくれ、質問もたくさん出た。
公開授業の最初に、震災後の日本について知っているイメージを語ってもらった。ほとんどの学生が「日本は震災から見事に立ち直った」と認識していた。彼らの日本に対する願望や確信がそう思わせている面があるが、私が公開授業を進めるうちに、どんどん真剣な表情へ変わっていったのが印象的だった。事実は様々な側面から見る必要があり、単純化できるものではない。震災後の日本社会が抱える様々な構造的問題について、少しでも知ってもらいたいと思った。その思いが通じたかどうかは、今一つよくわからなかったのだが。
今回は、ガジャマダ大学内の教員宿舎がいっぱいだったので、知人に勧められたムストコウェニ・ヘリテージホテル(The Mustokoweni Heritage Hotel)に宿泊している。ジョグジャカルタの著名な文化人の方の大きな古い家を改修してホテルとして使っているが、なかなか居心地がよい。
朝食は最初の日がナシ・クニン、翌日がナシ・グデック(ジャックフルーツを濃く煮込んだジョグジャカルタの地元料理。下写真)だった。明日はナシ・ゴレンと予想している。
部屋は天井が高く、広い。余計なものはないが、冷蔵庫や金庫が備えられている。シャワーはお湯がよく出るが、今一つ使い勝手はよくない。
受付に頼むとタクシーを呼んでくれるが、それ以外のサービスはとくにない。今朝はタクシーを頼んだが、結局来なかったので、ベチャでガジャマダ大学へ向かった。
こんな素敵なジョグジャカルタに泊まっているのだが、実は疲労困憊なのである。
先週、6日に全力で講演した後、7日は昼から知人とManufacturing Indonesiaをジャカルタ見本市会場へ見に行き、帰りにシャトルバス、乗合(Mikrolet)、オジェック(バイクタクシー)、トランスジャカルタと乗り換えて、フラフラの状態で、夜はラグラグ会のパーティーで司会をした。
8日はジャカルタからジョグジャカルタへ飛び、毎週のことだが月曜未明まで週刊インドネシア情報ニュースレターを執筆し、9日は朝早くからジョグジャカルタでの進出手続を進める日系企業に同行、午後は知人と会って、夜はガジャマダ大学の学生と夕食、ホテルに戻って火曜昼締切の連載原稿執筆、10日はガジャマダ大学で公開授業、という感じで、とにかく30分でも1時間でも横になる、という毎日。
今晩、日系企業の方と夕食の後、スーパーへ行ってアンタギン(Antagin)を買って飲んだ。風邪、吐き気、疲労感、頭痛などに効くと書かれている。普段は、この手のものをほとんど飲まないのだが、騙されたと思って飲んでみた。
ハーブの味がして、ちょっと苦め。でも、ハチミツやロイヤルゼリーが入っているらしく、甘さもある。一気にガーッと飲んだ。ええっ、ちゃんと効くかも。
こうして、私はこのブログを書くことができた。
明日は昼間にガジャマダ大学の学生と討論会をした後、夜中発の特急「ビマ」でスラバヤへ戻る。