チプトラ大学でのセミナーで講演
11月22日(土)は、スラバヤ市の西にあるチプトラ大学で開催されたセミナーで講演しました。スラバヤ市内の様々な大学の大学生約150人が出席していました。
このセミナーは、大学生を含む若い起業家(の卵)へ、お金がなくても起業できる知恵を授けることが目的のようでした。主催者のBizCommから私への要望は、日本の若い起業家が資金なしでもどんなアイディアで起業しているのか、どんな資金提供者がいるのか、紹介して欲しい、というものでした。
ちょっと困りました。今の日本が、若い起業家がどんどん育っている、輩出しているような環境とは思えなかったからです。むしろ逆に、インドネシアのほうが、そういった起業家精神に富んだ若者たちがどんどん出てきている印象を持っていました(実際、チプトラ大学は、不動産王のチプトラ氏が起業家養成のために設立した大学で、在学中に起業することが義務付けられています)。
そこでやむをえず、日本とインドネシアの今の時代背景を比較し、かつての日本の高度経済成長時を彷彿とさせるような今のインドネシアのほうが、起業を促す要素が今の日本よりは大きいこと、それでも日本の場合にはエンジェル投資やクラウド・ファンディングのような仕組み自体は存在してそれなりに活用されていること、などを話すことにしました。
今回のセミナーにこんな内容で本当に良かったのかどうか、確信は持てませんが、ともかく、30分の講演をインドネシア語で行いました。結局、内容はさておき、インドネシア語で講演したということが何だか好意的に受け止められたような感じで終わりました。
合わせて、起業家に対するモティベイターやコンサルタントの方々と新たに知り合うことができて、有意義な半日間でした。