IEUというよく知らない大学で講義

12月8日の夜は、スラバヤにあるIEUという大学で「日本人ビジネスマンとのコミュニケーション」という題で講義をしました。わずか5日前に頼まれ、聞いたこともない大学だったので、少々不安を感じながら、行ってきました。

2014-12-08 21.44

IEUというのは、Indonesia Europa Universityの略らしく、元々は、ヨーロッパの企業がなかなかいい人材を見つけられないので、企業にとってふさわしい人材を育てるために設立されたらしいです。今も、ベルギーに本校があり、ジャカルタにも校舎があるそうです。

学生は15人、時間は3時間、と聞いていたのですが、教室に入ると出席者はわずか4人。しかも、誰もノートなど筆記用具を机の上に置いていないのです。なぜ?と聞くと、「スマホにメモるから」との答え。講義を始めて15分ぐらいすると、さらに4人の学生が入ってきました。そして、インドネシア語で講義をしていたら「英語で講義してくれ」と言われ、途中で英語にスイッチ。彼らもまた、机の上には何も置いていませんでした。

パワポをきちんと準備して講義したのですが、どうやら、講義というよりも、講師と学生が経験を述べ合う形式のシェアリング(要するにおしゃべり)だそうで、「今日の講義はシリアスだった」との声も聞こえました。

ともかく、講義は何とか終了。日本の大学でもそうなのでしょうが、インドネシアでも、ジョグジャカルタの国立ガジャマダ大学や国立インドネシア大学で講義するときとは、ずいぶん学生の質が違うものだということを学びました。

今回の学生は、親が皆商売をしていて、それを継げばいい環境の子たちばかりでした。講義の最初に日本についてのプラスとマイナスの印象を聞いたところ、プラスは勤勉、時間厳守などいつもの答えだったのですが、マイナスは、フリーセックスの国、ポルノ産業が発達した国、といった答えでちょっとびっくりしました。日本のほうが文化が自由で、インドネシアは堅苦しいのだそうです。たしかに、インドネシアでは、私も名前を知らない日本のポルノ女優がけっこう有名らしく、そうした面からも日本のイメージが形成されているのだと改めて思いました。

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