バニュワンギは可能性いっぱいの県

東ジャワ州東部のバニュワンギ県は、ジャワ島の最東部、バリ島に面した県です。なぜかスラバヤでは、「バニュワンギ県にはぜひ行きなさい」と様々な人から勧められていたので、何があるのか、一度行ってみたいとずっと思っていました。

12月18〜19日、そのバニュワンギ県へ行ってみました。18日、まずは、バニュワンギ県知事のアズワル・アナス氏と面会。まだ40歳の若いこの県知事は、様々な斬新で革新的な行政運営で、東ジャワ州内、いや全国的にも注目されている県知事です。

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県知事との面会は1時間弱でしたが、やる気満々の様子。1年間ほぼ途切れなく続くイベントを活用しながら、バニュワンギ県を対外的にアピールし、アグロ関連への投資を積極的に誘致しようとしています。許認可はもちろんワンストップサービス、許認可手続にかかる時間は全国でも有数の速さを自認しています。

県知事と面会した後、県許認可サービス局で細かな投資環境についての話を聞き、詳細な情報を得ることができました。この県許認可サービス局には相談室が設けられ、入口には、バニュワンギ県の年間イベントカレンダーに関する垂れ幕が掲げられていました。

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今回の出張でお世話になっているインドネシア銀行ジュンブル支店は、バニュワンギ県で有機農業の支援も行っている。インドネシア銀行はインドネシアの中銀ですが、もともとはオランダ植民地時代のジャワ銀行を起源としており、CSRの一環として、地方支店は地元の中小企業や地域産業の振興に貢献することが求められています。今回は、彼らとともに、有機農業で赤米や黒米を生産している農民グループを訪ねました。

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19日は、バニュワンギ県許認可サービス局の職員の案内で、まず、漁港とそのすぐ側にあるロングビーチを訪問しました。バリ島を前に見る素敵なビーチでした。

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バニュワンギの北方向の海岸はなかなかきれいですが、ここはけっこう深い海のようで、新しい港の建設計画がいくつかあるとのことでした。

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この海岸から遠くないところに、工業団地をいくつか建設する計画があり、そこにはすでに、インドネシアの大手食品工場や製粉工場のほか、中国の製鉄会社が進出を計画しているということでした。ここでのポイントの一つは、水深18メートルの港湾建設計画でした。

それら工業団地の一つを建設予定の民間企業ウォンソレジョ社で話を聞きました。すでに、政治家ルートで、日系企業からも問い合わせが来ているとのことでした。

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バニュワンギ県は、実はコーヒーの産地でもあります。標高の低いところでとれるロブスタ種ですが、バニュワンギ県内でのローカルブランドをいくつか立ち上げ、地場コーヒーの振興を試みていました。味もなかなかで、ロブスタ種でも美味しいものは美味しい、と感じました。

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端的に言えば、バニュワンギはいろいろな意味で可能性がいっぱいの県だと思いました。スラバヤよりもバリのほうが近い、という地理的条件も、このバニュワンギをユニークなものとしているように思われます。

バニュワンギ県の投資環境調査結果については、別途、ジェトロを通じて報告を行う予定です。

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