ガンビールとの出会い(2)
ガンビールは、葉からエキスを抽出し、水分を飛ばして固形化したものをインドへ輸出しているようです。固形化したガンビールは、摂氏50度ぐらいになると容易に液体化してしまうため、扱いがなかなか難しいそうです。
パッパク・バラット県は標高1000〜1500メートルぐらいの高原地帯にあり、平地がほとんどなく、傾斜地が多い地形です。風が吹いていて、ガンビールを乾燥させるには適した気候のようです。
まず、ガンビールの葉を煮た後、葉っぱを取り除きます。
エキスを抽出した後のガンビールの葉。
ガンビールのエキスを抽出している様子を動画に撮りました。
抽出されたエキス。
抽出されたエキスは布袋に入れて放置し、水分を切ります。
布袋から中身を取り出すと・・・。
これを天日干しします。
雨がけっこう降るところなので、雨よけのビニールがかけられています。
これが輸出される前のガンビール。なんと、カテキンの塊なのだそうです。
作業場は上写真のような、質素な小屋がけでした。パッパク・バラット県では、こんなシンプルなガンビール加工場が農家レベルでいくつもあるとのことです。
日本から技術を入れて、このガンビール加工の効率を上げたい。そして、そのガンビールを日本へ直接輸出したい。案内してくださった県農業局の皆さんは、そう熱く語ってくれました。