35年ぶりのどら焼き
今日は午後、独立ジャーナリストとして活躍中の友人に、ジャカルタで知り合ったインドネシア人のコンサルタントである友人を紹介しました。そして、これから一緒にやっていけそうな幾つかのアイディアを一緒に話し合う、という刺激に満ちた会合となりました。
また、別の友人夫妻と新宿で夕食をご一緒することになっていたのですが、それを前にした夕方、どうしても小腹が空いてしまい、でも食事を摂るほどではない、という状況になりました。
そのとき、ふと目の前に現れたのが時屋。新宿西口の昔からある甘味喫茶店で、有名なのはどら焼きです。そうだ、久々に時屋でどら焼きを食べよう、と店に入りました。
店内の客は1人のみ。店の外ではたくさんの人々が行き交っているのに、時屋の店内は、まるで別世界のように静かで、店内も昔と全く変わっていませんでした。
そう、昔、35年前、まだ大学生だった頃、この店に入りました。当時、大学のサークルで渉外を務めていて、女子大との合コン1次会の後、2次会への参加者約15人を引き連れて、店に入りました。
お目当ては、時屋のジャンボどら焼きです。この店のどら焼きは、普通サイズでも一般のものより大ぶりなのですが、ジャンボどら焼きは普通サイズのざっと見て10倍ぐらいの大きさで、これを参加者全員で分けて食べたのでした。
ジャンボどら焼きは、もちろん今もまだ健在でした。
今回注文したのは、苺クリームどら焼き。苺の甘酸っぱさ、クリームとつぶあんの絶妙なハーモニー、そしてふわっとしたどら焼きの生地(時屋という焼印があります)。これにお茶を付けて、美味しくいただきました。
35年ぶりのどら焼きを食べた時屋は、刻々と姿を変えていく新宿西口の喧騒をよそに、本当に昔の雰囲気を保ったままでした。自分にとってはホッとする場所、と思ってしまうのは、自分もまたその齢を重ねてきたことの証拠なのかもしれません。
ボリューム感いっぱいのどら焼きを食べた後の夕食は、どら焼きは別腹の如く、しっかり楽しくいただきました。その店からきっかり2時間で追い出されましたが。