新たに訪れたジャカルタの麺店2店

ジャカルタの夕陽と汚水を「堪能」(?)すると同時に、せっかくプルイットやPIKを通るのだから、この際とばかりに、麺の店を2軒、回りました。

でも、プルイットの麺店は、その多くは夕方4時か5時頃には閉まってしまいます。そこで、夕陽の前に1軒、夕陽の後に1軒、行くことにしました。

最初の店は、Asli Mie Keriting P. Siantarという店。この周辺には、北スマトラのトバ湖に近い小都市プマタン・シアンタルの名前の付いた縮れ麺を出す店が何軒もありますが、ここは1954年創業で、それらの元祖を名乗っています。

飾り気のない素朴な店構えですが、「こういう店が美味しい」という自分の直感が当たりました。

麺は自家製で、コシがあり、いい具合にスープと絡み合いますが、普通の麺よりも、ここの麺のほうが、主役は麺である、と強く主張しているように感じます。麺の上にのせられた具も、麺の主張を壊さないような控えめな味付けですが、よく味が付いています。

この店は、実は2006年にじゃかるた新聞でF記者によって紹介されており、その新聞の切り抜きが貼られていました。きっと、麺好きの日本人の間でも知られた店なのでしょう。

次に訪れたのは、PIK(Pantai Indah Kapuk)の飲食店街にあるBakmi Aloiという店。

以前、友人に連れられて、PIKのBakmi Siantarという店へ行き、そこで食べたカレー麺(カレー麺の上に豚の血の塊がのっているもの)をまた食べたいと思って探したのですが、見つけられず、その店があったと思しきところにあるBakmi Aloiに入ってしまいました。

入ってメニューを見て、「まずった」と思いました。先に食べたAsli Mie Keriting P. Siantarと同じような内容だったからです。カレー麺が食べたかったのにー。

ともかく、なんでものせ、を注文。出てきた麺を見てちょっとびっくりしました。

小丼ではなく、皿に入って出てきたのです。これは、マレーシアやシンガポールや香港でおなじみのドライ麺、汁なし麺の系統だな、と思いました。

早速、麺を食べてはスープをすすり、というふうに食べ始めました。麺はストレートですが、茹で加減が絶妙で、麺に絡ませたと思われる油もあっさり。具がとても美味しく、麺と一緒に食べて、スープをすすると、なんとも言えない美味しさなのです。

この店の本店は南スマトラのパレンバンにあり、実は、ジャカルタには多くの支店があると後でわかりました。

麺店を2軒まわって満足し、スカルノハッタ空港でチェックインを済ませて、無事に、帰国JAL便に乗りました。ラッキーなことに、プレミアムエコノミーにアップグレードされていたし、気分良く乗りました。

さあ、朝食でオムレツ、と思ってウキウキしていると、「お食事です」の客室乗務員の声。えっ? 朝食は? と聞くと、朝6時過ぎに成田に着くこの便では、朝食は出さずに、離陸後すぐに夕食を出すように変更されたとのこと。

夕食を出したすぐ後に、パンも配られ、そのパンが、適当な時間にスナックとして食べていただければ、という話でした。朝到着前に朝食で起こされたくない乗客と、サービスを一回で済ませられる客室乗務員側の利害が一致した、サービス変更でした。

今回の夕食はミーゴレン。麺店を2軒まわって大満足の自分には、とても食べられる余裕はなく、夕食は辞退しました。

ちなみに、一緒に麺店、夕陽、汚水を堪能した若い友人は、機内でも夕食をしっかり食べたとのこと。さすが若者、という感じですね。

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