【ぐろーかる日記】今年も東京の自宅でお盆
毎年の恒例ですが、今年も東京の自宅でお盆をしました。お盆といえば、故郷の福島では8月半ばの旧盆ですが、東京では7月半ばの新盆を指しています。
このお盆の時期に、ご先祖さまがしばし戻ってきて、この世で一緒に過ごした後、また向こうの世界へ帰っていく、というひと時を毎年繰り返しています。
ご先祖さまがこの世へ戻ってくるときの乗り物として、ナスで牛、キュウリで馬をつくって、飾ります。
7月13日、ご先祖さまをお迎えするための「迎え火」を焚きます。まずは、家の門を開けて、迎え入れる準備をします。
門を開けたら、焙烙(ほうろく)の上にオガラをやぐらのようにのせます。
これに火を点け、煙を焚いて、ご先祖さまが帰ってくるための目印とします。
オガラが燃え尽きてくると、チラッチラッと赤く残り、ゆらゆらっと揺れて、きれいで見とれてしまいます。
後は、ミソハギに水をつけ、それを燃え尽きたオガラの上に降りかけて浄め、水をかけて完全に火を消します。家の門を閉めます。
こうして、ご先祖さまを家に招き入れ、しばらく、一緒に過ごします。
7月16日、いよいよ、ご先祖さまとお別れの日となりました。ご先祖さまにあちらの世界へ戻っていただくための「送り火」を焚きます。
やり方は、基本的に、迎え火のときと同じです。家の門を開け、焙烙の上にオガラを置いて火を点け、煙を立てて、ご先祖さまが戻っていくための道すじを示します。
オガラの火が燃え尽きたら、ミソハギで水をかけ、火を完全に消したら、ご先祖さまにお別れをして、家の門を閉めます。
我が家では、たまたま、この新盆の間に、家族の命日が2回あります。かつて、この場所で一緒に暮らしていた大切な人の姿を、より強く感じる4日間なのでした。