【ぐろーかる日記】カカオ酵母のパンを試食
今週月曜日(7/20)、事前に注文していたカカオ酵母のパン「呵々」(かか)が届きました。
このパンは、神戸のパン屋さん「ありのパン・まるじゅん」の高橋さんが作ったのを送ってもらったものです。カカオ酵母を使って焼き上げたパンは、少なくとも日本では初めてではないでしょうか。
高橋さんは、京都のチョコレート製造販売会社・ダリケー主催の2017年カカオ農家訪問ツアーの参加者で、ダリケーのアドバイザーを務める私がツアーのコーディネーターとして、インドネシア・スラウェシ島(西スラウェシ州ポレワリ・マンダール県)へ引率しました。
このパンに使っているカカオ酵母は、そのときに入手したカカオの実から抽出したものだそうです。長い時間をかけて試行錯誤しながら、カカオ酵母を自家製発酵種として開発しました。そしてようやく製品化の目途が立ち、一般販売に先駆けて、2017年カカオ農家訪問ツアー参加者に限定して、先行試験販売したものを購入しました。
食パン(パンドミ)を1枚、食べてみました。半分に切り、片方をそのまま、もう片方をトーストにしてみました。どちらも、カカオの香りがけっこう匂います。やや甘めの生地で、噛むとしっとり・もっちりした味わいでした。個人的には、ちょっとカリッと焼いたトーストのほうが好みでした。
小麦粉は北海道産100%で、あとはカカオ酵母と蜂蜜と塩のみ、余計なものは使っていないそうです。
今回は、パンドミ1斤のほか、プチパン2個、くるみ&レーズン、いちじく、チョコチップ各1個がセットで送られてきました。
到着してすぐでも、十分にカカオの香りがするのですが、高橋さんによると、2~3日ぐらい経つと、より香りが強くなるといいます。パンのカカオ酵母が生きているのでしょう。カカオ自体の健康に良い成分も含まれているのでしょうか。
まだ半分ぐらいのこっています。もう少し楽しめそうです。
高橋さんのこのパンを味わいながら、カカオ農家訪問ツアーでお世話になった、スラウェシのカカオ農家の方々を思い出しています。ツアーの後も、こうしてカカオを通じた様々なつながりが続いて、発展していることを実感します。
このカカオ酵母パン「呵々」(かか)は、8月から一般向けに製造販売する予定とのことです。パンと一緒に様々な物語が届けられ、それが新たな物語を作って、様々な人々に伝えられていくことを願っています。