【お知らせ】よりどりインドネシア第85号を発行
本日(1/8)、2021年最初のよりどりインドネシア第85号( https://yoridori-indonesia.publishers.fm/issue/5028/ )を発行しました。
カバー写真は、ゴロンタロ市の海岸で船を陸へ引き上げる若者たちです。
今号の内容は以下 のとおりです。
●FPIとその大衆動員力をどうみるか(松井和久)
この年末年始は、イスラム強硬派団体FPIと同議長のリジク師をめぐる動きが話題となりました。FPIの大衆動員力は政権にとって脅威であり、反政府勢力には魅力です。FPIをめぐる動きと政治への影響について考察しました。https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/23523/
●ロンボクだより(38):袖振り合うも多生の縁(岡本みどり)
岡本さんの連載は、新型コロナ禍の仕事をめぐる厳しい状況のなかで、なぜか国内観光客が訪れてくるのですが、実はそれを人の縁が支えている、というお話です。https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/23524/
●ラサ・サヤン(13):~インドネシアの作家、エカ・クルニアワン~(石川礼子)
石川さんは、インドネシアで注目される若手文学者のエカ・クルニアワンのインタビュー記事を取り上げました。彼の作品の背景にあるもの、その素顔に迫っています。https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/23525/
●往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第11信:スポーツ映画とナショナリズムの関係(轟英明)https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/23526/
●往復書簡-インドネシア映画縦横無尽 第12信:テーマ追求とタイミング、映画のジレンマ(横山裕一)https://yoridori-indonesia.publishers.fm/article/23527/
インドネシア映画往復書簡は2本まとめて掲載です。轟さんはスポーツ映画に投影されるナショナリズムについて批判的に批評し、シンガポールやブルネイの映画についても触れています。これを受けた横山さんは、映画の中におけるテーマ追及の際のジレンマをスハルト時代と比較しながら論じています。いずれも、インドネシア映画ファン必読です。
今号も盛りだくさんの内容となりました。いくつものインドネシアを伝える「よりどりインドネシア」を本年もよろしくお願いいたします。なお、1月16日には、購読者向けオンラインオフ会を「インドネシア鉄道談義」と題して開催しますので、購読者登録のうえ、是非、ご参加ください。