自分の知らない東京
東京に住みながら、これまで見たことのなかった東京に出会うと、なんだかとても嬉しい気持ちになります。
昨日の夕方、夕暮れに向かう赤坂で、ふと見上げたときの一枚。
工事現場の2台のクレーンの間の青空と雲。秋の気配を感じるような、雲の形と流れ。きっと、あと1年もすると、ここには大きなビルが建てられ、こんな光景は見られなくなることでしょう。
ちょうど、「土木展」を観たあとだったせいか、珍しく、ちょっと無機質な写真を撮りたくなったのでした。
続いて、夜。
ふと、勝どき橋へ向かって、隅田川沿いを歩いてみました。
スマホ写真なので、ボケてしまいましたが、東京タワーを臨み、その手前に築地市場。築地市場は隅田川沿いに立地しているのだ、と改めて納得し、でも、今や隅田川を通しての水産物のやり取りはないのだなあ、とふと思いました。
勝どき橋には緑色の装飾がありました。
海からの風に吹かれながら、勝どき橋から南のほうへ歩いて行くと、もう一つ橋がかかっています。でも、暗いままで、何も明かりが点いていません。この橋を渡って、新橋のほうへ行けるのだろうか。と思って、近づいてみると。
なるほど、今、築地市場移転問題で話題になっている、例の橋でした。工事は11月30日まで、と書かれています。もちろん、渡れないので、勝どき橋へ戻りました。
この橋の向かって左側にも築地市場の一部があります。そう、この橋が築地市場の中を突き抜いている形になっています。なるほどね。
築地市場移転問題は、まだしばらく紆余曲折ありそうですが、結局は、新たな打開策なく、世論の関心が落ち着いた頃を見計らって、収まってしまうシナリオでしょうか。
それはそうとしても、東京タワーを背に、隅田川の反対側から見る築地市場の風景は、なかなか絵になるような気がしました。