スラバヤの郵便局から船便
昨日で部屋の片付けが終わってホッとしていましたが、部屋を引き払う前にやらなければならないことが残っていました。スラバヤから日本へダンボール箱5個、ジャカルタへダンボール箱1個を送る作業です。
日本へ送るダンボール箱は、元をたどれば日本から送ってきていたものも含まれるのですが、地域振興、地域づくり、スラウェシ地域開発などの資料や本で、それに文房具などが追加されたものです。
ジャカルタへ送るのは、過去に記念品やお土産などでいただいたバティックなどの布地やシャツなどが主で、ジャカルタの「アジト」(昨年25年ぶりに舞い戻ったインドネシア大学大学院留学時代の下宿)へ送ります。
緊急に必要なものはないので、スラバヤの郵便局から日本宛のは船便で送ることにしました。ジャカルタ宛は、通常のトラック便です。
昨日、お世話になった友人から運転手と車を使わせていただき、郵便局へダンボール箱6個を運びました。スラバヤから海外へ送る場合には、近所の小さな郵便局ではなく、中央郵便局まで出向いて処理した方が良いようです。専用の窓口があります。営業時間は朝7時から夜10時まで、土日祝は休みです。
まずは、ジャカルタへ送る分。これはすぐに窓口で手続きが終わり、重さも10キロ程度だったので、普通便で約1週間、料金は62,500ルピアで済みました。
さて、日本向けのダンボール箱です。
船便はPaket Pos Biasa Luar Negeri(外国向け普通小包)、航空便はPaket Pos Cepat Luar Negeri(外国向け速達小包)と呼ばれ、さらにEMSがあります。
ダンボール箱を持ち込むと、「中身は何か」と聞かれました。本、資料、文房具など個人用のもので商業用ではないというと、「本ということにしろ。それ以外の余計なことは書くな」と言われ、結局、すべて「本」ということになりました。何度も聞かれたのは、「バッテリーは入っていないだろうな」ということでした。
そして、中身を開けることを覚悟していたのですが、幸いなことに、それはなしですみました。
郵便局の職員から「会社名などが外に見えると商業用とみなされるので、その部分を全部テープで隠すように」と言われました。さらには、すべて茶色のテープで覆い隠し、下地の文字が見えないようにすべし、とも言われました。
今回のダンボール箱は前回使った引越会社のものを流用したので、結局、すべてを茶色のテープで覆い尽くすことになりました。でも、郵便局の職員が手際よくテープで隠していくのを見ていて、さすが慣れているな、と思いました。最後に、SEGEL(封印)と書かれたテープをぐるっと貼ります。
テープで覆い尽くされて梱包されたダンボール箱に差出人名・住所と受取人名・住所を油性マジックで書き、箱の重さを計ります。5箱のうち1箱が31キロありました。1箱の重さを30キロ以下にしなければならないとのことで、せっかく綺麗に「封印」した箱をもう一度開封し、中身の一部を別の軽そうな「封印」を解いたもう一つの箱へ入れ替え、何とか5箱とも30キロ以下に収めました。もちろん、もう一度「封印」テープを貼りました。
なお、1箱当たりの相当金額を書類に書かなければならないのですが、「個人用なのでできるだけ低く抑えたい」と言うと、郵便局職員は「最低は1箱50万ルピアだから、それでいこう」とアドバイスしてくれました。1箱4200円ぐらいの計算になります。
もうすでに金曜礼拝の時間が迫っていましたが、郵便局職員の配慮で、料金の支払いも済ませることができました。今回の料金の目安は、30キロで127万8000ルピア(約1万1000円程度)で、速達小包だとこの約3倍、EMSだと約5倍ぐらいの金額になるようです。
船便なので、日本の宛先に着くまでには約1〜2カ月程度かかるそうです。日本の税関がどれぐらいの関税をかけるかは分かりませんが、これでインドネシアで支払う分は終了です。
金曜礼拝の時間になり、友人の車の運転手も礼拝へ行ってしまったので、郵便局でぼーっと運転手が戻ってくるのを待っていました。この中央郵便局は、いつ来ても、本当に風情があって、ただいるだけでも気持ちがいいのです。
郵便局から船便を出し終えて、昼食の後、アパートに戻ると、本当に部屋の中に何も物がなくなり、2年前、この部屋を始めてみた時と同じ状態に戻りました。アパートの事務所へ鍵を返して、この部屋とお別れとなりました。