25年ぶりにジャカルタの恩人の一人と再会
ジャカルタでの用務を終え、帰国便まで時間が取れたので、ジャカルタの恩人の一人のお宅を訪問し、25年ぶりに再会しました。
つい最近、日本の携帯のLINEにこの方からメッセージが入りました。ジャワ人によくある名前であり、何人か同じ名前の知り合いがいるので、それまでの一番最近連絡のあったバニュワンギ県会議員かと思って尋ねたら、恩人の方でした。
彼と出会ったのは、前の職場に入った年なので、1985年です。インドネシア中央統計局の最後は副長官を務めた方で、私がインドネシア研究に携わり始めた駆け出しの頃、ずいぶんと可愛がってもらいました。
日本にも何度か招聘し、地方視察へご一緒して、温泉に入ったり、いろんなエピソードがあります。職場の先輩のリクエストで、彼の奥様と温泉ホテルで「ブンガワン・ソロ」のデュエットをさせられたのも、今となっては懐かしい思い出です。
4年前に、心筋梗塞で倒れ、手足がうまく動かなくなってしまったと聞いていたので、お会いしてよいものか、ちょっと迷っていました。
お会いしてみると、とても元気そうで、昔と同じように、「お前は子供だったよな」「ずいぶん太ったじゃないか」「こどもはいるのか」などと、冗談を交えながら、とにかく大声でよくしゃべられました。
奥様によると、相変わらず、よくしゃべり、よく食べるそうで、お会いしてホッとしました。お子さんたちも皆独り立ちされ、孫にもたくさん恵まれ、幸せそうでした。
何年経っても、こうして相手にしてもらえるなんて、私もとても幸せな気分でした。
次回は、彼とコンビを組んでいたもう一人の恩人、元中央統計局の長官だった方とも一緒にお会いしたいと思いました。
ジャカルタの恩人は、数えたことはありませんが、けっこうたくさんいます。本当にたくさんの方にお世話になり、それが今の自分を支えているのだということを改めて感じました。