未来の祀りカフェで熊本と福島を結ぶ
先週は体調がすぐれず、昼間でも寝たり起きたりの毎日でしたが、何とかしのぎ、2月17日、フォーラム福島で開催された、第4回未来の祀りカフェ「めぐる春の祈り 〜熊本のいま、ふくしまのいま〜」に参加しました。
一連の「未来の祀りふくしま」の活動については、以下のページをご覧ください。
2016年4月14日に熊本で起こった連続地震。福島や東北からもたくさんのボランティアが駆けつけました。そして1年経った現地を、未来の祀りカフェを主宰する福島の詩人・和合亮一さんが訪れ、イベントで連帯を示したことが、今回の第4回カフェのきっかけとなったようです。
以下に、新聞記事が出ています。
福島民報:福島と熊本復興へ前進誓う 未来の祀りカフェ
福島民友:福島と熊本の復興願う 和合亮一さんら「未来の祈りカフェ」
熊本日日新聞:被災復興の「今」語る 南阿蘇村の観光業者ら福島でイベント出演
カフェには、映像などで熊本の復興を支援する西村元晴さん、南阿蘇観光復興プロジェクト交流協議会やつなぐ・つながる南阿蘇未来会議の皆さんが駆けつけたほか、地元・福島の土湯温泉の旅館若手経営者でつくる「ふくしま若旦那プロジェクト」の渡邉利生さんも出席、そして、シンガーソングライターの小室等さん・こむろゆいさんもいらっしゃいました。大御所の小室等さんを生で初めて見ることができました!
第1部では、南阿蘇での復興に関連したショートフィルムが3本上映され、それを基に、和合さんの司会で、出席者がトークを行いました。第2部では、熊本で和合さんが読んだ詩に小室さんが曲をつけた作品など、トークを交えながら3曲が歌われました。
会の趣旨としては、震災に見舞われた熊本と福島との間での連帯と交流をこれからも進めていくという面のほかに、両者が迎えているいろんな意味で同じような現状にある、という意識を持っていることの確認の意味がありました。
あの時のことを決して忘れないということ。それを基盤として、当事者意識を持ちながら、子供や孫により良い未来を残せるように、身近なところからできる範囲で活動していくこと。まだまだ苦しくとも、よろよろしながらも、一歩ずつ前へ進んでいくこと。
震災から時が経つにつれ、まだまだ日常を取り戻したとは言い切れないままではあっても、福島が福島のためだけでなく、熊本を含む他者へも思いを馳せ、つながっていこうとすること。もしかしたら、それは、福島がこれから積極的にやっていかなければならないことなのかもしれません。
イベントに参加しながら、私の熊本がらみの友人や知人の顔が思い浮かんできました。
そう、あの地震が起こる前、南阿蘇とインドネシアの東ロンボクとをつなげてみたいと、思っていました。阿蘇山に抱かれた南阿蘇、リンジャニ山に抱かれた東ロンボクの特にセンバルン地区。観光と農業に生きるこれら2つの地域を、いつかつなげて新しい動きを作ってみたい、と。今でもまだ、それを捨てずにいます。
今回のイベントには、マカッサル時代からの友人で、マカッサル国際作家フェスティバルを主宰しているリリ・ユリアンティさんも連れて行きました。彼女もまた、熊本と福島との連帯を深めるこのイベントをとても嬉しく感じていたようでした。
そして、今や、こうした連帯やつながりは、国家の枠を軽く越えて、どんどん進んでいくものなのだとも強く思うのでした。
リリさんは、今年5月2〜5日に開催するマカッサル国際作家フェスティバル(MIWF 2018)で福島に関する特別セッションを計画しており、もちろん、私もそれに関わります。様々な条件が叶えば、福島から和合亮一さんをマカッサルへ招聘することを計画しています。できれば、その後、マカッサルからも福島へ文学関係者を招聘したいと考えています。
次は、福島とマカッサルをつなげます。お楽しみに。