コピペ日本語資料のインドネシア語翻訳で疲労困憊だった

11月5~9日、中アチェ県政府幹部4名の高知、東京での本邦研修にほぼフルアテンドで対応していたが、9日夜に帰国した。

帰国前、彼らとの最後の晩餐は、蒲田でインド料理。ライスと大きなナンが付いていて、かなりの満腹感を得られた。

この本邦研修では、彼らが来日する直前まで、研修で使用する日本語資料のインドネシア語翻訳を行っていた。

これらの日本語資料の多くは、既存のパンフ等にある資料をそのままコピペしたものが多い。それも、図の形式でコピペされているので、図の形式の中にある図表やダイアグラムの部分部分を一つ一つテキストボックスに入れて、背景の色に合わせて、一つ一つ上から貼っていく、という細かい作業をひたすら続けることになる。

たとえば手順はこうだ。

テキストボックスを作る→下地の日本語が隠れるようにテキストボックスの大きさを調整→上下左右の空白をゼロにして、テキストボックスのなかに翻訳文面を入れ、文字の大きさとフォントを調整→下地の色に合わせてテキストボックス内の色を塗りつぶす→できたテキストボックスを下地の上に合わせて大きさ等を微調整。

これは、一つの用語や項目を翻訳するたびに行う作業手順。これを用語や項目の数だけ繰り返す。

コピペはわずか数秒で終わるが、上記のようにして、細かい図表のマスの一つ一つを貼り付けていく作業を行うと、パワーポイントのスライド一つを終わらせるのに1時間かかることもある。

かなりの集中力と忍耐力を要求される作業。

そして、実際の日本側のプレゼンで、「このスライドは省略しますねえ」と言って、1時間以上かけて作成した翻訳済みスライドが軽くオミットされることもしばしば。

あの根詰めて、あたかもピンセットで一つ一つ貼り付けて行くようなスライド翻訳作業は、いったい何だったんだろう、と理不尽さを感じてしまうことも。

もはや、貼り付けたと思われないような美しい翻訳スライドを作るといった美意識、その作業自体が技術的要素を含むとしたプロ意識でもない限り、何だか報われるような作業ではないわな。そして、コピペして資料を渡す側は簡単にできると思っているから、対価なんて何も考えていない。

中アチェ県政府幹部が来日する3~4日前に、1資料あたり15~20スライドの日本語資料を5種類ぐらい渡されて、来日前までに間に合うように上記の作業を終わらせるとなると、ほぼ朝から夜中まで缶詰め状態で対応することになる。今回もかなり体力を消耗した。そしてそれが終わると、すぐに今度はフルアテンドが待っている。

というわけで、ようやく一息つけるのだが・・・。

11月7日発行予定の「よりどりインドネシア」第57号を予定通り発行できる余裕と体力はなかったから、彼らが帰国してすぐに、急いで原稿執筆。ようやく先ほど、3日遅れで発行した。

というわけで、ようやく一息つけるのだが・・・。

明日の打ち合わせに出席するため、今夜中に東京から福島へ向かう。福島から東京へ戻ったら、1~2日は完全休養したいところだが・・・。

愚痴ってしまいました。まだまだニンゲンガチイサイ。

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