パダンで送り出し機関と協議(8/1-2)
8月1~2日、パダンにて技能実習生送り出し機関と今後の協力について協議しました。まずは一つの技術・技能に絞り、それに特化した技能実習生を日本で訓練し、修得した技術・技能を帰国後インドネシアで確実に生かせる人材育成をする、という方向性を確認しました。
関連記事を個人ブログに書きました。以下のサイトよりアクセス可能です。
8月1~2日、パダンにて技能実習生送り出し機関と今後の協力について協議しました。まずは一つの技術・技能に絞り、それに特化した技能実習生を日本で訓練し、修得した技術・技能を帰国後インドネシアで確実に生かせる人材育成をする、という方向性を確認しました。
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3月12日は、チレボンでの会議を終えた後、ブカシに立ち寄り、IKAPEKSIの幹部メンバーと会いました。IKAPEKSIとは、日本に滞在した元技能実習生が帰国後に結成したOB/OG会です。
私は、2014年以来、このIKAPEKSIのアドバイザーを務めています。
会合では、最近のIKAPEKSIの様子を聞くとともに、この4月からの新たな日本での在留資格「特定技能」について議論しました。IKAPEKSI幹部は、帰国実習生がインドネシアのとくに地方での開発に貢献することをとても真剣に考えており、彼らの支援を進めていく意向です。
共同調査「北陸企業の外国人材の採用・活用」第4回調査会が東京で2019年1月29日に開催され、出席しました。この調査会は、北陸地方での外国人材の活用について議論するために、北陸AJEC(環日本海経済交流促進協議会)が主宰しています。
私自身は、調査会メンバーとして、従来の技術実習制度と新たな在留資格「特定技能」についての原稿を担当し、第1稿を北陸AJECへ提出しました。
北陸AJECは、2019年3月26日に金沢で「北陸企業の外国人材の採用・活用セミナー」を開催する予定で、当日は、私も講演者の一人として登壇いたします。
2018年12月18日は、日本での外国人材活用に関する北陸AJECの研究会に出席しました。この会議で、日本の技術実習プログラムの現状について簡単な報告をしました。研究会の成果は、来年3月に報告書として取りまとめられる予定です。
6月13日、当初の予定になかった金沢を急遽訪問し、北陸AJECの研究会において、北陸地方における外国人材について議論しました。その席で、2018年度末までに技能実習制度に関する報告を書くことよう求められ、了承しました。今回は、北陸AJECとその母体である北陸経済連合会と面識を持てる機会ともなり、有益でした。もちろん、とても美味しい地元の朝食も楽しめました。
以下のとおり、技能実習生の活用に関するコンサルティングを行います。
<想定される対象>
すでに技能実習生を活用している事業者、これから活用を考えてみたいと思っている事業者、あるいは、技能実習生を海外から受け入れて事業者へ彼らを派遣している監理団体、などを対象とします。製造業だけでなく、農林水産業なども対象とします。
なお、筆者の専門性を鑑み、対象はインドネシア人技能実習生とします。
主に、次の4点を中心としたコンサルティングを行います。長年にわたって、地方を含むインドネシアと関わり、かつ日本や開発途上国の地域づくりや地域産業振興を見てきた筆者ならではの、他とは違うコンサルティングをご提案します。
(1) ミスコミュニケーション対策
第1に、技能実習生と事業者との間のミスコミュニケーション対策を行います。
技能実習生と事業者との間では、言語の壁などにより、意思疎通が不十分になりがちです。その結果、双方の誤解が解消されないまま、それぞれが相手のことを勝手に思い込むことになります。理解できないと思って黙ったまま時間が経ち、ある日突然、暴力や失踪などの事件が起こることがあります。
このような事態になる前に、筆者が間に立ち、技能実習生と事業者との誤解や思い込みを溶かす役割を果たします。そして、未然に、暴力や失踪を起こさせない状況を作ります。
もちろん、そのために、技能実習生に対しては、日本人や日本社会(必要であれば当該地域社会)について、事業者に対しては、インドネシアやインドネシア社会(必要であればインドネシアのなかの技能実習生の出身地域社会)について、理解していただくための十分な情報提供・講義等を行います。
(2) 技能実習の見える化
第2に、技能実習の見える化のお手伝いを行います。
これは、実際に行われている技能実習の内容を言葉に表し、その一つ一つを適切に組み合わせながら、一種のカリキュラムのようなものにしていくお手伝いです。
この作業は、実際の技能実習に過度の負担を加えるものではありませんが、この作業を通じて、技能実習生がどのように技能を習得していったかを、誰の目にも明らかなようにしていくことが可能になります。また、事業者自身が、自らの技能実習の内容をさらに良いものにすることを再検討するきっかけにもなり得ます。
可能であれば、技能実習の終了時に、単なる修了証ではなく、技能実習でどのようなプロセスでどんな技術を身につけたかを示す技能証明書のようなものを発行できるように促したいです。これによって、技能実習生は帰国した後、この技能証明書が新たな就職の際に活用できるようにしたいのです。
筆者は、この技能証明書が発行できたならば、インドネシア政府やインドネシアの地方政府がそれをきちんと認知できるように、働きかけていきます。
(3) 技能実習生の活用に関するアドバイス
第3に、事業者の今後の事業展開に技能実習生をどう活用していくかについて、助言します。
少子高齢化、市場の停滞、人手不足、後継者不足など、事業者は深刻な問題に直面しています。とくに、地方の事業者は、これまで地域産業の一躍を担ってきた歴史的経緯があり、地域経済の観点からも、事業者の今後は一事業者にとどまらない影響がありえます。
そこで、受け入れてきた技能実習生をどのように活用するかをご提案したいと考えています。すなわち、数年にわたって付き合う彼らを一時的なものとして使い捨てるのではなく、事業者の今後にどう生かすか、という提案です。
たとえば、事業者が海外進出する際に技能実習生を現地法人設立などで活用する、帰国した技能実習生が設立した企業と取引する、後継者がいない事業者が長年培ってきた技術やノウハウを帰国した技能実習生に託してインドネシアで事業展開してもらう、帰国した技能実習生が設立した企業が日本の事業者の企業に投資して日本の地域で事業を存続する、などがざっと思いつきます。
3年という年月を一緒に過ごす技能実習生だからこそ、事業者といい関係が作れれば、事業者は以後、彼らを活用することで、新たな展開へ進める可能性を見出せるかもしれません。
そのためには、技能実習の開始前に、事業者側の「どのような人材を技能実習生として求めるのか」と技能実習生側の「どのような技能・技術を習得したいのか、帰国後それはインドネシアの発展に貢献するのか」の適切なマッチングがある程度行われていることが望ましいと考えます。
そこで・・・。
(4) 事前マッチングと技能実習生帰国後以降を含めたケア
第4に、事業者側の求める技術人材と、インドネシアから派遣される技能実習生との事前マッチングを試みます。
日本の事業者側で必要としている技能・技術で、インドネシア側にとっても有用で必要であるものは何か、をあらかじめ探り、つなげます。
筆者は、実は、インドネシアに帰国した元技能実習生のOB会組織「インドネシア研修生実業家協会」(IKAPEKSI)のアドバイザーを2016年から務めています。会員数は約5000人で、会員はインドネシア全国に所在しています。毎日のように、IKAPEKSI関係者とSNSでやり取りをしています。
このIKAPEKSIを通じて、日本への派遣前に日本の事業者が望むような技能実習生候補者を探したり、技能実習生の帰国後に就職先を探したり、起業したりするところまでケアをすることができます。
加えて、筆者は、過去30年のインドネシア研究者としての活動蓄積を通じて、今後のインドネシア全体、及びインドネシア国内の各地方にとって、どのような技能や技術が必要とされうるか、製造業だけでなく農林水産業についても、ある程度の知識と情報を持っています。
このように、筆者は、日本とインドネシアの双方の事情を踏まえたうえで、両者の今後の発展にとって、技能実習生を有益な形で活用できる事例を増やしていきたいと願っています。
以上のように、筆者は、弊社「松井グローカル合同会社」の事業の一つとして、単なる技能実習生の紹介・監理ではなく、日本の事業者とインドネシアの今後を踏まえた、グローカルな視野に立ったトータルなコンサルティングを行っていきたいと考えています。
インドネシア人技能実習生を活用されている事業者や監理団体の方で、ご興味を持たれた方は、お気軽に、下記までご連絡ください。
松井グローカル合同会社代表・松井和久
Email: matsui@matsui-glocal.com
電話:090-3217-5845