カカオツアーを終えて
昨日(8/28)、マカッサル空港で、シンガポール経由で帰国する、ダリケー主催カカオツアーの参加者を見送り、私はジャカルタへ来ました。今回のツアーも、昨年に劣らず、とても楽しい一時でした。
この前のブログで、3年前に植えたカカオの木に再会できたことを書きました。今回も、参加者全員が西スラウェシ州ポレワリ・マンダール県にカカオの苗を植えました。ほとんどすべての参加者が、3年後、自分が植えたカカオの木を見にきたいと言っていました。
カカオの木とともに自分も成長する、そんな言葉も聞こえました。
発酵したカカオの入った木箱へ手を入れて温度の高さを実感したり、カカオ・ポッドを使ったバイオガス装置の実験の様子を見たり、農家のお母さんも一緒になってチョコレート作りのワークショップをし、でき上がったチョコレートを試食したり・・・。
カカオ以外にも、村の人々の生活を垣間見たり、海岸でマングローブを植林したり、伝統芸能を楽しんだり、そして農家のお母さんたちの手料理の数々に興奮したり、と今年も盛りだくさんの内容でした。
貧しいと思い込んでいたインドネシアの村の家々のたたずまいの美しさに感動した方、100年以上かけて出来上がったマングローブ林の悠久の時間に思いをはせる方、地元の方にメーキャップしてもらって着飾った衣装で「踊る馬」(Kuda Pattudu)に乗った参加者の女の子たち。
ここに来る前には思いもつかなかった、地域の豊かさや人々の温かさに触れ、それらがカカオを作り出す背景にあることを知ったのでした。きっと、参加者の周りの人たちに、彼らが体験したことやものをいろいろ話してくれることでしょう。そして、そのなかから、来年のツアーに参加される方々が出てくるかもしれません。
カカオを通じて世界を変える、を信条としている主催者のダリケー株式会社ですが、実は、こうした体験を通じて、自分自身が変わることが世界を変えることにつながっている。そのことを参加者の皆さんが自分の体験を通して納得できたとすれば、それがこのツアーの一番の目的なのかもしれない、と改めて確信しました。
スラウェシの各地をもっともっと歩いてみたい。コーヒーの産地へ行ってみたい。参加者の皆さんの好奇心をさらに高められた様子です。違うことを面白がり、プラスの強さを作っていく。そんな機会をまだまだいろんな方とご一緒していきたいです。