スカルノハッタ空港での新たな楽しみ

ジャカルタの玄関口、スカルノハッタ国際空港。ジャカルタからスラバヤへ、ガルーダの国内線に乗るために、2Fターミナルに行きました。

今日は、昼食をとるのを忘れて、農業省での打ち合わせをしたせいか、夕方4時頃に空腹のピークが来てしまい、スカルノハッタ空港で何か食べてからスラバヤ行きに取ろうと決めていました。

2Fターミナルで食事をするときは、大抵、ニングラットのラウォンを食べることが多いのですが、この間、老大(ラオタ)が店を出していたのを見たので、寄ってみました。

この店は本店がバリ島のクタにある中華粥屋さんで、マカッサルに支店があったため、自分としては馴染みの店になりました。マカッサルには、朝、中華粥を食べさせるワンタン麺屋などがたくさんあるのですが、ラオタはそれとは一線を画し、中華粥のみで勝負していました。マカッサルの多くの店より、粥があっさりしているのが特徴です。

空腹を満たすために食べたのは、海南家鴨飯。海南ライスとダックという取り合わせです。

期待通り、これがけっこう美味しかったのです。あえて粥を食べなかったのですが、海南飯もなかなかのレベルでした。もちろん、ダックは絶妙の焼き具合で、皮の部分の脂がたまりませんでした。

これでお値段は65,000ルピア。ニングラットのラウォンの他に、空港での楽しみができました。

ラオタの店はフードコートのロティボーイの向かいにあります。ぜひ、お試しあれ。

高級即席麺「豪華麺」を食べてみた

6月28日〜7月4日のゴロンタロへの出張時に最後、ジャカルタに2泊した際に、前から話を聞いていた高級即席麺をようやく手に入れることができました。

我が家では、ずっと昔から東京の家に、インドネシアを代表する即席麺のインドミーを常備していて、よく食べています。10年ぐらい前に、ご当地インドミーの5箱セット(スマトラ、ジャワ、カリマンタン、スラウェシ、東部諸島)を全て買って、数年かけて食べ尽くしたのもよき思い出です。

今回買ったのは、インドネシアの食品大手であるマヨラ(Mayora)グループの販売したバクミー・メワ(Bakmie Mewah)。直訳すると「豪華麺」、です。

箱に入った即席麺は初めて見ました。売りは、乾燥ではない鶏肉が入っていること。普通のインドミーが2500ルピア前後なのに、この「豪華麺」は7500ルピアもします。

しかも、これは汁なし麺。ちょっと意外なのですが、ジャカルタの麺屋で人々がどう食べているかを観察すると、我々のように汁を麺にかけて食べるのは多数派でなく、最初は麺だけを食べている人が多いように見えます。

個人的には、汁なし麺も大好きなので、期待して、東京の自宅で食べてみました。

たしかに、鶏肉は本物のそれでした。麺もシコシコしていて、普通のインドミーよりも生麺に近い感じ。汁なし麺として、なかなかの美味しさでした。

でも、これだけだと量がちょっと物足りない気がしました。「豪華麺」とはいうものの、お腹を満たすには不満が残る高級即席麺、でした。

久々のパフェ、今回は桃パフェ

ここ数日、ちょっと真面目にブログを書いてしまって、本来、思っていたような、ゆる〜いブログでなくなってきて、窒息してしまいそうです。

というのとはあまり関係ありませんが、今日は久々に、2人でパフェを食べに行きました。娘が甘いものが嫌いなので、私が海外に行っていると、妻は大好きなパフェを一人で食べには行かないようなのです。

今日のは、池袋東武の高野で桃のパフェでした。

昨年までは、帰国すると必ず2回はパフェを食べに行くので、フェイスブックにずいぶん写真をアップし、それを見るのを楽しみにしているらしい友人たちもいたようですが、このところ、日本でも地方へ出かけることが多く、なかなか2人で食べに行けずじまいだったので、本当に久しぶりでした。

そういえば、ジャカルタではパフェを見かけないですよね。他のアジアの主要都市でも、日本のようにパフェが食べられるようなところはないのでは、と思います。台湾デザートも大好きですが、ちょっと傾向が違いますよね。

もしかしたら、このパフェもまた、外来食文化を日本流に育てた、日本発の西洋風デザートなのかもしれません。和食の「和」の部分が時代とともにどんどん変化し、多様化していき、今度は世界各地に、和食文化由来の新しい「おいしいもの」が生まれてくるかもしれない、なんて考えると、ワクワクしてきてしまいます。

断食中の機内食、ガルーダの場合

今回のゴロンタロ州ボアレモ県訪問は、断食中の用務でした。

断食明けは7月6日と予定されていますが、通常、月が新月かどうか、実際に見て判断するので、直前まで決まりません。というわけで、イスラム教徒の皆さんは、「もういくつ寝ると・・・」という感じで、指折り数えて断食明けを待っているところです。

断食中でも、私たち非イスラム教徒は通常通り飲食をしてかまいません。もちろん、断食中の方には一応「食べさせていただきます」と断わりを入れるのが礼儀でしょうね。

イスラム教徒としては、異教徒に断食を強制させることは罪という意識があります。昔、役所の職員と一緒に地方出張したとき、たまたまタイミングを逃して飲まず食わずとなり、気がつくともう夕方の4時でした。職員たちは「お願いだから食べてくれ」と懇願され、カーテンのかかった小さな食堂へ押し込まれてしまいました。

今回も、一緒に動いてくださったカカオ栽培指導のコンサルタントの方と運転手が、気を遣って、田舎なのでなかなかないのですが、いつも昼食の場所を探してくださいました。おかげで、昼食をとることができました。

ところで、断食中の飛行機の機内食ですが、今年は少し例年と変わった光景を目にしました。これまでは、通常通りの食事が供され、断食中の人には食事が供されませんでした。

今回、ガルーダ・インドネシア航空で目にしたのは、紙の箱に入った食事です。1時間程度の短距離飛行の時にはパンなどの入った紙の箱が渡されますが、通常の食事もまた、紙の箱に入って渡されたのです。中を開けると・・・。

ガルーダのマーク入りのポリ袋が1枚入っています。この袋、紙の箱をお持ち帰りするための袋なのでした。断食中の客も、紙の箱に入った食事をお持ち帰りできるようにしたのでした。機内で見ていると、ほとんどの客が紙の箱をポリ袋に入れて持ち帰っていました。

工夫しましたね、ガルーダ・インドネシア航空。5つ星航空会社と認定された自信が、こうしたちょっとしたサービス向上に結び始めたような気がしました。

変わり行く季節の中で味わう桃とサクランボ

日本でもインドネシアでもそうなのですが、最近は季節の様子がだいぶ変わってきているように感じます。気候変動や温暖化の影響なのでしょうか。

たとえば、日本の梅雨は、雨がしとしと何日も降り続く、というイメージでしたが、最近の梅雨は、しばらく雨が降らないのに、降ると集中豪雨、という、なんだか熱帯の雨に様相がずいぶん似てきたような気がします。

他方、すでに乾季に入ってもおかしくないはずのインドネシアでは、ジャワ島を中心に相も変わらず雨が降って、洪水や鉄砲水まで起こっています。

こうした季節の様子の変化は、風情というものも時とともに変えてしまうのかもしれません。「梅雨の長雨」が消えて、「梅雨の豪雨」となる日が来るかもしれません。

そんななかで、四季を愛でる我々日本の人々は、これからどんなところに季節を感じていくのでしょうか。季節を感じる対象が変わってくると、季節感というものも自ずと変わってくることでしょう。

幸運にも、私自身は、このところ、初夏を感じさせる果物を味わうことができました。

福島の実家で食べた、品種はわかりませんが、おそらく早生の桃。でもこれが思った以上に美味しくて、びっくりしました。これから8月にかけて、赤みを帯びたあかつきや川中島を楽しめることでしょう。

こちらは、東京の自宅で食べたサクランボの佐藤錦。まだちょっと早いような気がしないでもないですが、赤く色づいたものは甘みが強く、美味しくいただきました。山形から送られてきたものですが、以前、福島がサクランボの大産地だったことがあったのです。

桃や佐藤錦で初夏の匂いや味を堪能して、さて、これから7月4日まで、またインドネシアへ出かけてきます。行先は、スラウェシ島、久々のゴロンタロ州ボアレモ県です。

高知らしさと言えば・・・

6月24日は、高知で用務がありました。午前中は、越知町役場で会議があり、午後は高知県庁で2件、小さな会議がありました。

会議の中でいろいろな話題が出ましたが、「高知らしさって、なんだろう?」という話が結果的には中心だったような気がします。
例えば、高知の水産業は、多品種少量が特徴だそうで、いろいろな種類の水産物が少量ずつ獲れるということです。でも、県は、水産物の輸出促進を新たな政策として掲げているので、輸出の成果をあげなければならないのです。とすれば、量でかせげないので、個々の水産物の価値を上げるしかありません。
高知らしさを生かすような形での戦略を立てなければならないのに、まずは輸出ありき、成果を出せ、といわれた職員たちのちょっと困った様子がうかがえました。チャレンジ!ではあるのですが。
高知らしさと言えば、今日、お昼を食べたひろめ市場も挙げられるのではないでしょうか。フードコートのように、真ん中に食卓が置かれ、それを囲むように色々な飲食店があって、昼間からアルコールを楽しんでいる、その大らかで楽しい雰囲気がまさに「高知らしさ」ではないか、と思ったのです。
昼食でいただいたのは、鰹のたたき定食。ここのは、醤油ダレではなく、塩たたき。鰹のたたきも高知らしさを表しています。
「高知で一番うまいたたきを食べさせる店」と自分で看板に書いてしまうところも高知らしさかもしれません。でも、ここのは本当に美味かったのです。以前食べた、有名高級割烹のたたきよりも美味しかったのです。
相席になっても、笑顔で応じてくださる方々。ひろめ市場は、飾り気のない、フツーの庶民的な雰囲気にあふれた、人間味のある場所でした。きっと、昼からずっと夜までここで呑んだくれる人たちもいて、そんな様子を店の人たちが温かく見守ってくれているような、そんな場所のような気がしました。
人の温かさ、という意味では、高知龍馬空港で見た電話もそうでした。
これは鏡ではありません。セキュリティチェックを終えて出発ロビーに入った方と、見送りに来た方とが、ガラス越しに話のできる電話なのです。
ちょうど、おじいちゃん、おばあちゃん、小さい子供たちが、これから飛行機に乗る若い男女二人を見送りに来ていました。パパとママなのか、おじちゃんとおばちゃんなのか、それはわかりませんが、電話をとって、名残惜しそうにバイバイを繰り返していたのが、とても微笑ましい光景でした。
些細なことですが、この電話も、何となく高知らしさを表しているなあ、と思いました。

和歌山を発ち、祭ずしを食べながら高知へ

昨日は福島へ日帰り出張、今日は、朝、雨の東京を発ち、和歌山県庁で会議に出て、終了後は、新大阪、岡山経由で、高知へたどり着きました。和歌山からはくろしお、のぞみ、南風を乗り継いで、5時間の旅でした。

この旅程で、今回、密かに楽しみにしていたのが、岡山の祭ずしです。

昔、山陽新幹線に乗ったときに食べて以来、ずっと忘れられなかった祭ずし。その後、岡山駅を通るたびに探すのですが、あるときは売り切れで買えませんでした。今回こそ、と思って、岡山駅の乗り換え10分の間に、駅弁売り場へ。

えっ、ない。売ってない。でも少し歩くと、別の立派なお弁当売り場があり、そこにありましたが・・・。名前が「桃太郎の祭ずし」。たしか「桃太郎の」はなかったような気が。ニセモノ、類似品? それ以外の祭ずしが見当たらないので、とりあえず購入しました。値段は1000円。「箸入り」というのも面白い表現です。

なかを開けると、ピンク色の桃が・・・。

高知行きの特急「南風21号」は岡山駅を発車。在来線のせいか、ずいぶんと揺れます。そして、席のトレイが平らでないので、揺れるたびに動いてずり落ちてきます。

うーん、写真がなかなか撮れないよー。というか、写真を撮っている間に、祭ずしがトレイから床へ落ちてしまわないか、と気になってきました。ともかく、揺れる車内と斜めのトレイの上の祭ずしを何とか写真に撮ることができました。

何となくですが、昔のよりも密度が薄くなったような気がするのは気のせいでしょうか。もっと色々詰まっていたような記憶があるのですが。でも、味は、あの覚えている祭ずしの味でした。うまい!

瀬戸大橋を渡る前に祭ずしを食べ終えてしまい、夜7時だというのにまだ日の落ちない瀬戸内海を眺めながら、高知へ向かったのでした。

<余談>
祭ずしに関連した以下のページを見ると、昔からこの包装だったようです。でも、私が食べたのは、塗り箱入りのほうだったかもしれません。

岡山駅の祭ずし

椏久里のケーキとお気に入りの蕎麦屋

6月22日、福島市に日帰り出張しました。

肝心の福島市役所での会議は午前中で終わり、昼食を摂ってから、知人と椏久里(あぐり)でコーヒーを飲み、活動拠点とする予定の古民家の様子を見に行って、実家で夕食を食べてから、新幹線で東京へ戻ってきました。

椏久里でコーヒーを飲みながら、知人から「福島に活動拠点を作ってやるといったのに、全然福島に来ないじゃないの!」と追及され、「言わなきゃよかったのにね」などと諭され、今週末に強制的にまた福島へ来る予定が入ってしまいました。

インドネシア関連案件が11月ぐらいまであり、物理的になかなか福島に腰を落ち着けられない後ろめたさを感じつつ、でもマイペースで進めていくしかないよね、なんとかなっていくものさ、とちょっと呑気に構えてしまう今日この頃です。

椏久里の今月のケーキを2個も食べ、2つともとても美味しかったので、写真だけでも載せておきます。もちろん、椏久里の美由紀さんに聞いて、それぞれのケーキに合うコーヒーを勧めてもらい、満喫しました。

別にケーキを売り物にしている店ではないけれど、とにかく美味しいのです。ヨーロッパ、とくにウィーンのケーキ菓子に造詣が深く、研究熱心なのです。世界中のコーヒーから選りすぐったコーヒーはもちろん、ケーキもお忘れなく。

椏久里の店主・市澤秀耕さんの記事がありました。以下のリンクをご覧ください。

 (リレーおぴにおん)カフェより:3
  語り合い、苦しみ分かちあう 市澤秀耕さん

椏久里に行く前に昼食をとったのは、手打ち蕎麦屋のよしなり。福島市のパセオ通りにあるこじんまりとした店なのですが、店内の雰囲気がとてもよくて、居心地が抜群に良いのです。軽めのジャズ系の音楽が流れるなか、茹で加減が素晴らしい蕎麦が出てきます。

今日食べたのは、Cセット。ミニせいろ+ミニ天丼です。

店員さんの対応も気持ちがよく、今回が2回めですが、すっかり気に入ってしまいました。

昔ながらの蕎麦屋といえば、福島市内では喜多屋、喜多八、峰亀など、私が子どもの頃からある老舗の有名店があります。その後、他に何軒も新しい蕎麦屋ができています。

でも、よしなりは何といっても居心地が本当によくて、私の福島での大事な場所になるかもしれません。

今日は珍しく一緒に記念日

私たちが家族となって、今日が二十何回目かの記念日でした。

振り返ってみると、この日に一緒にいたことがほとんどありませんでした。たいていの場合、私はインドネシアにいたり、国内出張に出かけていたり・・・。そういえば、お互いの誕生日も一緒にいたことはあまりなかったような気がします。

今日は、たまたま、久々に一緒にいるので、娘と、東京で学校に通っている姪も誘って、4人でロシア料理を食べに行ってきました。

銀座にある渋谷ロゴスキー本店。大昔、この店がまだ渋谷にあった頃、何度か家族で行ったことがあります。娘はここの肉の串焼きが大好きで、今日も堪能していました。

これは「毛皮のコートを着たニシン」というサラダ。ミルフィーユ風に重ねられ、一番上にビーツが乗り、一番下にニシンの酢漬けが隠れていました。4人で分けましたが、ロシアではこれを一人で食べてしまうのが普通なのだとか。

串焼きは、豚と羊の2種類。昔と同様、美味しくいただきました。

もちろん、ボルシチも。満足の味でした。

東京で慣れない独り暮らしの姪も、大学でロシア語を勉強し始めた娘も、じっくりたくさん食べられて満足の様子。我々も和やかで楽しいひと時を過ごすことができました。

さて、来年の記念日は一緒に過ごせるのかどうか。今のところはまだ分かりませんが、こうやって一年一年が積み重なっていくのだなあと思いつつ、日々のあたりまえの尊さを大事にしていきたいと改めて思いました。

これからもよろしくお願いします、という気持ちを込めて。

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