タニンバル絣を使ったファッションショー

今日は、在日インドネシア大使館で開催されたファッションショーに行ってきました。

今回のファッションは、インドネシア・マルク州西東南マルク県にあるタニンバル島のイカット(絣)を使い、服飾デザイナーのウィグニョ・ラハディ氏が制作した作品が紹介されました。

ウィグニョ氏は、日本の伝統的な着物に着想を得て、それをタニンバル絣と組み合わせた「メタモルホスイースト」(Metamorphoseast)というテーマで作品を制作。たしかに、着物や帯、袴といったものをイメージさせる作品が出されました。

昨日の会議で一緒だった西東南マルク県高官を含むマルク州訪問団の方々と再会しましたが、自分たちの伝統的な布がこのような形で日本で紹介されることを、とても喜んでいました。

最近の絣は、原料の木綿の糸が細いものを使い、薄い生地にして着やすくしてきているのだとか。あのゴワゴワの絣も味わい深いものがありますが、ファッションとして着こなすならば、薄い生地もありなのだろうなと思いました。

インドネシア大使館も、1階のロビーをこんな風に使って、こんな素敵な企画を催すなんて、いつの間にか随分とセンスがよくなっているなあと感心しました。

このファッションショーには、マルク州代表団からもらった招待状で出席しました。マルク州代表団から「どうしても出席して欲しい。招待状を出させるから」と言われていたものです。本当にありがたいご招待でした。

今回の絣の生産地であるタニンバル島へ日本から行くには、ジャカルタないしバリからマルク州の州都アンボンへ飛び、アンボンからタニンバル島のサウムラキへ飛びます。アンボンからサウムラキまでの飛行所要時間は1時間半、ウィングエアが1日1〜2便飛ばしています。

タニンバル島のある西東南マルク県は、日本企業も開発に関係するガス田・マセラ鉱区の近くで、今後のガス田開発の展開を踏まえても、なかなかセンシティブな場所でもあります。しかし、今回の訪問団からは、日本への親近感と期待が強く表明されていました。

今回の出会いを機に、単にガス田開発があるからという理由だけではなく、彼らとの関係を深め、西東南マルク県とも丁寧にしっかりとお付き合いしていきたいと改めて思いました。

帰国、花見に間に合い、夜は用事

ジャカルタからタイガーエア+スクートというLCC乗り継ぎ、しかもシンガポール、台北経由の成田着で帰国しました。

当初、シンガポール=成田間で座席指定したのに、なぜかシンガポール=台北間と台北=成田間の座席が異なるというので、おかしいと主張したら、改めて通しのシンガポール=成田間で席を用意してくれたのですが、その席が優先降機となる前方座席だったので、今回のスクートはなかなかラッキーでした。

初めて日本に来た外国人観光客の鉄道乗り換えの手伝いなどをして、帰宅したのは午後1時過ぎ。その後、自宅でしばし、庭の桜で花見をしました。花は8分咲き程度でしょうか。4月2日に「東京の桜は満開」との報道があり、今年は東京で花見は無理かなと思ったのですが、間に合いました。

しばし、庭に机と椅子を出し、桜を愛でながら、お茶の時間を過ごせました。

桜以外の庭の花々も、咲き始めて、まさに春が来た!という感じでした。

そして、午後5時からは、都内某所で用事があるため、出かけました。インドネシア・マルク州の訪日団の一員である州政府職員の友人から「ぜひ来てほしい」と言われたためです。でも、行ってみたら、知らない日本人のビジネスマンばかりで、場違いな雰囲気でした。

会場に現れたマルク州訪日団を見てびっくり。同州政府職員の友人から紹介された訪日団の団長は、昨年2月、20年近くぶりに再会した私の友人でした。今回は、マルク州官房経済開発投資部長としての来訪でした。

会議では、ただ出席するだけと思っていたのに、ひょんなことからインドネシア語の通訳をする羽目になり、結局、最後まで通訳のお手伝いをしてしまいました。でも、その結果、当初は全く面識のなかった日本人のビジネスマンたちともお知り合いになることができました。

それはともかく、さすがに、帰宅途中の電車の中では久々に相当の疲労感を感じてしまいました。