ジャカルタでの国際線と国内線の乗継(お役立ち情報)

3月4日朝、東京へ戻りました。到着が午前9時で、それほど気温が低くもなく、極度な温度差で体が戸惑うこともありませんでした。飛行機のなかでそれなりに眠ったはずなのに、眠くてしかたのない一日でした。

今回、往復に利用したのは、インドネシアのガルーダ・インドネシア航空でしたが、ジャカルタのスカルノハッタ空港での国際線と国内線の乗継について、ちょっと気をつけておいたほうが良い点があるので、以下、メモとして残しておきます。

羽田空港のガルーダ・インドネシア航空機
(ボーイング777-300)

<ビザ>

現在、インドネシアへの入国にあたっては、観光、親族訪問、社会訪問、芸術・文化活動、政府用務、講義・セミナー等参加、国際展示会参加、インドネシアでの本社または代理店の会議出席、他国への乗り継ぎを目的とする場合で、滞在期間が30日以内の場合には、滞在ビザが免除となります。

なお、上記目的で31日以上滞在する場合には、到着ビザ(Visa on Arrival: VOA)が必要になります。VOAは30日有効で、入国後1回のみ延長可能ですので、最長60日以内の滞在となります。VOAは1回あたり35米ドルの有料です。

なお、商業目的ではないスポーツ、研究・短期留学・短期トレーニング、商談(ビジネス・ミーティング)、物品購入を目的とする場合は、30日以内でもVOAが必要となります。

インドネシアへの入国ビザについては、在インドネシア日本大使館のホームページに詳しい情報が載っております。ビザなし入国後のVOAへの変更不可など、留意事項も詳しく説明されているので、ご参照ください。

 インドネシアへの入国・滞在(在インドネシア日本大使館ホームページ)

<入国審査>

ジャカルタのスカルノハッタ空港では、かつては到着ロビーへ向かう途中の左右で外国人向けの入国審査が行われましたが、現在は、到着ロビーへ向けて直進した先で行われるように変更されました。

ビザなしの場合はそのまま、あるいはVOAを支払い後、動く歩道等でまっすぐ到着ビーへ向かって直進します。直進すると、左側が「一般の外国旅券保持者」、右側が「長期滞在許可(KITAS)を持つ外国旅券保持者」「外交官等」に分かれます。

「一般の外国旅券保持者」のほうは、ジグザグに一列に並ぶように指定されていて、先頭から順番に、空いた入国審査官のブースへ進むようになっています。

入国審査官のブースでは、基本的には旅券を出すのみですが、帰国便のチケット控の提出を求められることもあります。滞在目的、滞在日数、宿泊先などを英語で質問されることもあります。

<ガルーダ国際線からガルーダ国内線への乗継>

ガルーダ・インドネシア航空で国際線から国内線へ乗り継ぐ場合には、通常は、スーツケースなど預け荷物は最終目的地までスルーで行きますので、ジャカルタでピックアップする必要はありません。入国審査後、そのまま税関検査へ向かいます。

税関検査では、検査官に税関申告書(機内で配られます)を渡し、乗り継ぎであることを伝えた後、求められた場合には手荷物をX線検査機へ通します(今回、私は求められませんでした)。

税関検査終了後、到着ロビーへは出ずに、左側へ向かうと、ガルーダ・インドネシア航空の乗り継ぎカウンターがあります。すでに国内線の搭乗券を持っている場合はスルーしてよいのですが、搭乗ゲートなどの情報を得るために乗り継ぎカウンターに立ち寄っても構いません。

乗り継ぎカウンターの後は、右へ曲がって、まっすぐ進みます。国内線第2Fターミナルに入り、そのまま進んで突き当りを左へ曲がり、向かって右側の通路をまっすぐ進むと、F6と表示された場所に「第3ターミナルへの乗り継ぎ(Transfer to T3)」と書かれた表示があり、そこを入ってまっすぐ行くと、椅子のたくさん並んだ場所があります。ここから、ガルーダの無料専用バスで、ガルーダ国内線の発着する第3ターミナルへ向かいます。このバスは、駐機場を見ながら、空港ターミナル敷地の中を走って行きます。

第3ターミナルに到着すると、手荷物検査の後、そのまま出発ゲートへ出ます。

<全日空からガルーダ国内線への乗継>

なお、全日空はガルーダ・インドネシア航空とコードシェア便を飛ばしていますが、ガルーダ国内線への乗り継ぎの場合、現在のところ、最終目的地まで預け荷物はスルーで行きません。いったん、ジャカルタで預け荷物を回収し、税関検査を受けた後、到着ロビー(1階)へ出ます

到着ロビーから外へ出てすぐのところに大きなエレベーターがあるので、それで2階へ。2階の着いたところのすぐそばに、無料ターミナル間連絡バスの乗り場がありますので、そこからバスに乗り、第3ターミナルへ向かいます。乗り口に段差のある小さなバスですので、預け荷物を車内へ持ち込む際にはご注意ください(下に荷物入れがある場合でももすでに荷物でいっぱいの場合があります)。

第3ターミナルでは、改めて、ガルーダ国内線のカウンターでチェックインし、回収して持ってきた預け荷物を預けなおします。

<日本航空その他で国際線からガルーダ国内線への乗継>

上記の全日空からガルーダ国内線への乗継の場合と同じです。

<<修正&再修正!!>>

ブログの読者の方から、ガルーダ・インドネシア航空以外の国際線からガルーダ国内線へ乗り継ぐ場合でも、到着ロビーへ出ずに、乗り継ぎカウンターで発券、チェックイン、荷物預入れが可能、との情報をいただきました(情報提供をありがとうございます!)。

その場合には、預け荷物をターンテーブルから受け取った後、すぐ近くの税関ではなく、「ガルーダ国内線へ乗り継ぐため」と言って、ガルーダ国際線到着時と同じ税関まで、ずーっと(到着ロビーへ出ずに)中を歩いて移動し、税関検査後、左へ向かって、乗り継ぎカウンターで対応してもらう、ということになります。乗り継ぎカウンターはガルーダ国際線到着時の1箇所のようです。

ちょっと裏技的ですが、お試しになられてください。

<ガルーダ国内線からガルーダ国際線への乗継>

この場合も、出発地で預けた荷物はスルーで最終目的地まで行くはずです。

ジャカルタ第3ターミナル内の「国際線への乗継」表示場所から、ガルーダ国際線の発着する第2ターミナルへ無料シャトルバスで向かいます。バスは、第2ターミナルのF6に到着します。到着後、左へ曲がるとエスカレーターがあり、それで2階へ上がります。

「国際線への乗継」表示に沿って歩いていくと、ガルーダ国際線チェックインカウンターに出ます。そこをまっすぐ進むと、イミグレ(出国審査場)があります。

<ガルーダ国内線からガルーダ以外の国際線への乗継>

まず、到着した第3ターミナルで預け荷物を受け取ります。それを持って、いったん到着ロビーから外へ出て、一番左端から無料ターミナル間連絡バスに乗り、国際線のある第2ターミナル(2Dまたは2E)へ向かいます。

<ジャカルタ・スカルノハッタ空港の航空会社別ターミナル>

参考までに、現時点での航空会社別のターミナルは以下のようになっています。

*国内線
ライオン(ジャワ、カリマンタン、スラウェシ、バリ、ロンボク以外の東部地域) : 1A
ライオン(スマトラ各地、ロンボク) : 1B
バティック : 1C
シティリンク : 1C
スリウィジャヤ、ナム : 2F
エアアジア : 2F
ガルーダ : 3

*国際線
ガルーダ、中国東方、中国南方、エアアジア、エティハド、大韓航空、サウディア、ベトナム、アモイ:2E
上記以外:2D

なお、国際線は全て、いずれは第3ターミナルへ移転する計画のようです。また、各ターミナル間を結ぶトレインを現在建設中です。

今回の私は怪しい人物?

1月11〜18日、マレーシア、インドネシアへ行ってきましたが、普段はこれまでなかったことが起こりました。

日本からの出国時と入国時、荷物検査と税関で荷物をすべて開けさせられたのです。これまで、何度も海外へ出かけていますが、行きも帰りも全部荷物を開けさせられたのは、今回が初めてでした。

羽田空港での行きの荷物検査では、「ハサミのようなものがある」と言われ、もう一度リュックを荷物スキャンに通した後、「おかしい」という表情をした、メガネのまだ若い女性検査官が、リュックの中のものを全部開けるように命じ、自分も一緒に私の荷物を中から外へ出し始めました。

もう一度、彼女は「おかしい」と首をかしげ、それでもないとわかると、諦めたように、自分の持ち場へ、何事もなかったかのように、さっさと戻って行きました。

残された私は、一人で荷物をもう一度リュックへ入れ直しました。けっこう工夫して収納しているので、入れ直すのにはけっこう時間がかかりました。

この間、女性検査官からは何も言葉をかけられませんでした。あなたのが終わったから持ち場に帰る、疑うのは当然、という風情に見えました。

ちょっと頭にきたので、彼女に「終わりましたよ」と呼びかけましたが、無視されました。

私が疑われて当然の風情だったのでしょうか。

次は、帰国後の羽田空港。スーツケースを受け取って、いつもの通り、税関のグリーンライン(申告なし)へ向かいました。人も並んでおらず、すっと行くかなと思ったら、係官から、おもむろに「マレーシアからですか?」「マレーシアから最近、麻薬とか密輸するのが多いんですよ。ちょっと中を開けてもらえますか?」と言われました。

そして、スーツケースの隅々まで、手を入れて見始めました。5分近くスーツケースの中を探った後、「ないですね」と言っておしまいでした。この係員からも、疑われた側を気遣う言葉はありませんでした。

荷物検査の検査官も、税関の係員も、いってみれば、人を疑うのが仕事の方々で、きっと、いつも濡れ衣をかけてしまった相手から罵声を浴びたりすることもよくあるかもしれません。でも、濡れ衣をかけられた側のことをもう少し気遣ってもいいのではないかと思いました。

今回は、買ったばかりの、ユニクロの黒いウルトラライトダウンジャケット(これは軽くて暖かくて本当にいいですよね!)を着ていました。ズボンも黒かったので、黒装束でした。まさか、この格好のせいで疑われたのでしょうか。

それにしても、疑われるほうも悪い、というのが世の中の常識になってしまうのでしょうか。痴漢されるほうも悪い、いじめられるほうも悪い・・・。

いや、やっぱり、女性検査員や税関係員に対して、声を荒げて抗議すべきだったのか・・・。

スカルノハッタ空港でプライオリティパス

8月5日、心配していたロンボク島のリンジャニ山噴火もなく、ロンボクからジャカルタに到着。利用したのはバティック・エアでしたが、定刻の15分前にロンボク空港を出発するという、遅延がフツーのライオン・エア系列としては珍しいことでした。

ジャカルタ・スカルノハッタ空港に着いたのが午後3時、ジャカルタから東京へ向かう夜便まで6時間の待ち時間があります。でも、わざわざ渋滞を体験しながらジャカルタ市内まで行く用事もないので、空港で時間つぶしをすることにしました。

バティック・エアの着いた第1ターミナルCからは、無料のシャトルバスで、東京行き国際線の出る第2ターミナルDへ移動。このシャトルバス、車高が高く、スーツケースを持って中に入るのがいつも大変になります。今回は、割と軽かったので、あまり負担は感じませんでしたが。

第2ターミナルDに到着。第2ターミナルにあるエアポートホテルは、改修のためずっと閉まっていましたが、つい最近再オープンしたので、そこのレストランで時間つぶしをしようと向かいました。以前、このレストランからよく飛行機の発着の様子を眺めていたものです。

スーツケースをセキュリティチェックに入れて、入ろうとしたら、従業員から「マッサージですか?」と聞かれました。なんか変。それで「レストランに行きたいんだけれど」と答えると、今オープンしているのは、客室とマッサージだけとのこと。レストランは9月以降になる、と言われガックリ。

しかたなく、冷房の効いた出発ロビーの背もたれのないベンチに座り、スーツケースを横にして、その上にビジネスリュックを配置し、その上にパソコンを置いて叩き始めてみました。やっぱり、グラグラして叩きづらいし、だんだん腰は痛くなってくるし。15分で我慢できなくなり、向かいのカフェに入ると、パソコン電源はレジのところにしかない、とそっけない返事。諦めました。

いったん外に出て、BNIエメラルド・ラウンジの前を通り過ぎたとき、もしかしてプライオリティパスが使えるかもしれない、と思い出しました。ダメ元で入口を見ると、プライオリティパスの札がありました。中へ入ると、もちろん使えるとのこと。ただし、3時間まで、という時間制限がありましたが、とりあえず、3時間いられるだけでもありがたいので、使わせてもらいました。本当に助かりました。

こうなると、スカルノハッタ空港のどのラウンジでプライオリティパスが使えるのか、探索したくなります。出国手続の後、歩き回った結果、乗り場Dの端っこにある2つのラウンジでもプライオリティパスが使えることが分かりました。

ちなみに、プライオリティパスのホームページによると、ジャカルタ・スカルノハッタ空港の6カ所で使えるようです。インドネシアの地方空港でも意外に使えるようです。

 ジャカルタ・スカルノハッタ空港でプライオリティパスの使えるラウンジ

 インドネシアの空港でプライオリティパスの使えるラウンジ

今回は、プライオリティパスのおかげで、6時間の空き時間も有効に使うことができました。エアポートホテルのレストランがオープンしても、もう使うことはないことでしょう。ありがたや、ありがたや、でした。