一週間前は関西でした

6月18日朝、大阪北部を震源とする大地震が起き、多数の方々が被災されました。被災された方々に対してお見舞いを気持ちを表したいと思います。

都市部直下型地震によるライフラインやインフラの機能不全が生じましたが、行政をはじめ、住民の方々が懸命にそれに対応されているのを見守っています。

同時に、ちょっと失礼な言い方になってしまうかもしれませんが、あれだけの規模の地震でも、おびただしい数の建物の倒壊が起こったわけではなく、むしろ、災害に強い都市の一面を示したという印象も受けました。

6月10〜12日、筆者も大阪周辺で動いていました。10日に大阪で用事の後、11日は近鉄で天理へ移動して天理大学でゲスト講義。その後、隠れ家イタリアンで友人たちと夕食して奈良泊。12日には、京都でアポの後、京阪電車で大阪へ向かい、大阪で2本のアポの後、夜は鶴橋で知人らと本場の韓国料理(下写真)とディープな商店街を楽しみました。

ちょうど一週間前でした。今回の被災地付近を動いていました。京阪電車のすぐ近くを有馬=高槻断層が走っていたのでした。

昨日(6月17日)は、東北新幹線が長期間にわたって運転見合わせになりました。原因は鳥が衝突したことによる停電と見られていますが、運行開始を待つ間に、ホーム上で宴会になったり、高校生が新体操のパフォーマンスをする、といった出来事があり、イライラした乗客をある程度和ませていたということでした。

しかし、それは、6月18日のように、地震で止まったわけではなかったので、平和だったのだろうと思います。今日のような、いつまた余震が起こるかもわからない状況では、昨日のような余興をしたり見たりする余裕はなかったことでしょう。

6月18日の地震の震源付近には、有馬=高槻断層以外に、上町断層や生駒断層など複数の断層が近くを走り、さらなる地震を引き起こすきっかけになるかもしれないという話も聞こえてきます。これについては、より詳細な調査研究が必要なのでしょうが、やはり備えをしておくに越したことはないでしょう。

6月18日の地震を東京で眺めていた筆者ですが、地理的にやはり遠くで起こったという気持ちをどうしても持ってしまいます。しかし、今日のような地震は、日本中のいつどこでも起きる可能性のあるものだと思えれば、他人事と思うことはできません。

そして、被災したものだからこそ、新たな被災地に対して特別な思いを抱き、支えの手を差し伸べようとします。阪神淡路大震災後の神戸の人々がその後の被災者へのサポートに動く。東日本大震災の被災県が熊本地震の被災者の支援へ動く。そして、今回の大阪北部地震の被災者に対しても、東北や熊本の元被災者が動くことでしょう。

そんな中で、SNSを通じて、何の意味もないデマや嘘情報を流す「愉快犯」がまたぞろ現れています。被災者の不安を和らげる目的で情報をSNSへ流すならいいのですが、匿名をいいことに、無責任にそうした情報を流して個人的な憂さ晴らしをするというのは、理解できません。

初期のツイッターに溢れていた無数の知らない人々の善意に、筆者は随分と励まされ、前を向く力をもらったものでした。それが今では、ずいぶん変わってしまいました。ツイッターをそろそろやめるべきか、とも考え始めています。

ムラのミライの年次総会に出席

6月10〜12日は、関西へ出張で来ています。

本日(6/10)は、大阪駅近くで開催された、特定非営利活動法人 ムラのミライの年次総会に出席しました。筆者は、ムラのミライの正会員としての出席でした。

ムラのミライの活動については、以下のリンクをご参照ください。

 ムラのミライ ホームページ

インド、ネパール、セネガル、日本での活動報告の後、年次総会へ移り、2017年度の事業総括と2018年度の活動計画が協議されました。

活動の担い手が世代交代しつつあり、若手の理事たちがしっかり活動を支えている様子を頼もしく感じました。それを、ベテランが支える構図となっています。

個人的には、今後、メタ・ファシリテーション講座を福島などで開催し、その手法を土地に根付かせていきたいと思いました。そして、できれば、中学・高校の教師や大学の先生などで、この手法に興味を持ち、若者にそれを広められる人材を作っていきたいとも思いました。

これらについては、今後、しっかし検討していきたいと思います。まずは、福島でのメタ・ファシリテーション講座の開催へ向けて、準備を進めたいと思います。