投稿者: daengkm
ワールドシフト京都フォーラム2018へ行ってみた
2月3日朝、ジャカルタから東京へ戻り、翌4日朝、東京から京都へ行って、「ワールドシフト京都フォーラム2018」というイベントへ行ってみました。
前から興味はあったのですが、何せ、知り合いがほとんどいないイベントです。とはいえ、30年ぶりに大学の後輩に会うなど、いい時間を過ごせました。
このイベントは、一般社団法人ワールドシフト・ネットワーク・ジャパンが主催するもので、持続可能で平和な未来の実現のため、これまでとは異なる、新しい世界や価値観へのシフトを起こし、行動していくことを目指す運動の一環です。
そのシフトはまず自分自身から始まる、という能動的な運動でもあります。世界がこう変わってくれたらいいなあ、という受け身ではなく、まず、自分は何から何へ変わるのか、という問いから始まり、自分から何らかの行動を起こしていく、そんなたくさんの個人が世界中で行動を起こしていくなかで、シフトが起こっていく、ということを目指している、と理解しました。
今回のフォーラムの「まなぶ、つながる、うごく」というサブタイトルにも惹かれました。まさに、自分が今、目指している行動だからです。
「まなぶ」「つながる」「うごく」の各セッションで、様々な方々が、自分は何から何へ変わるのか、を明言しながら、プレゼンテーションを行なっていきました。そのすべてにおいて、他者への想像力と敬意、偽りのない真の自分自身の発見と向き合い、思いを形へ変えていく力、などのキーワードが通底していました。
個人的にとても新鮮だったのは、AIやブロックチェーンなどの最新テクノロジーを、人間と人間、地域と地域がつながるための道具として活用することへの期待が、今の学問の世界に芽生えていることを知ったことでした。
たとえば、環境経済学の専門家で、世界大での水問題を提起した東北大学の佐藤正弘氏が披露した、世界の水の偏在と不確実性を克服するために、異なる地域の違う水をつなげる、といった試みです。
川の水しか使えない地域と地下水の使える地域との間で、後者から前者へ食料を供給し、前者から後者へは水を供給する、その際に、後者が食料生産に費やす水の量を計算してその分を前者から水で後者へ供給してもらう、といった考え方で、バーチャル・ベイズンという用語を使っておられました。
資源を持つ者の力による支配から、テクノロジーを使って人と人、地域と地域を結びつけ、関係性による最適化の形成を目指す。グローバルな安定を目指すことが多様なローカルの創発につながる、という話が、個人的にとても新鮮でした。
これは、まさにグローカルではないですか。
イギリスの団体が取り組む、ブロックチェーンによる記録を活用した、インドネシアのカツオ漁と消費者とをつなげる試みも興味深い事例でした。
アミタ・ホールディングスの熊野英介氏のプレゼンテーションは、自らが主宰する信頼資本財団による共感融資と共感助成の話でした。3人単位で自分たちの思いを実現するための事業を提案し、財団から共感を得られれば、無担保・無利子で融資をする、助成をする。これまでに100件以上の案件が動き、焦げ付きは一切なし。もう何年もそれが続いているというのです。
人間の欲求のゼロポイントは「孤独になりたくない」ということだとも彼は言います。自治的交差共同体ネットワーク化によって、安定社会から安心社会へ変えていく、そこでは共感と信頼で経営力を増やしていくことが求められ、信頼資本主義を目指すべき、という主張が強く響きました。
「つながる」のセッションでは、ただ単につながればいいという話ではなく、誰がどのようにつながるのか、どのようにつながれば社会問題の解決や平和を造っていけるのか、ということを考えながらつながっていくことが大事だということが強調されました。
広島の被爆者や語り部の方々が、アメリカの核の町・ロスアラモスで果敢にも対話を試みた際、意見の異なる者を結ぶための「文化」の力を痛感した、という話も心に響きました。
誰もが何かがおかしいと、本当はうすうす気づいているのに動けない、動かない。大きな流れに身を任せるしかないというあきらめ。でも、もしかしたら、自分の思っている以上にたくさんの人々が同じようにおかしいと思っているという事実を知ることができたなら、新たな行動へのシフトが生まれてくるかもしれません。
分断は、そうしたことに気づかないように仕向けるものです。誰かの意見に賛成する、自分がいいと思う意見を選ぶ、ということではなく、自分で考えて、自分で行動する。そのときに同じような仲間がいることを意識し、それぞれの自分の考えをそのまま尊重し、ゆるくつながれるところで、必要ならばつながっていく。
分断されているのではなく、自分が分断に加担しているのかもしれないのです。
会ったこともない人のことを心配できる能力を人間は持っている、と発表者の一人の方が力強く主張していました。
辺野古をめぐる分断された住民のこと。台湾東部の地震の被災者のこと。何十年もの精神科病院への入院を強いられた方々のこと。シリアで今も爆撃を受けて逃げ惑う人々のこと。ジャカルタの洪水で避難する人々のこと。彼らのために何かがすぐできるわけではないかもしれませんが、そういった人々のことを思うこと、想像すること、それがまだできるということを自覚することが最低限大事なのかもしれません。
何かを思ってすぐに行動に移せる人の数は、決して多くはありません。でも、シフトが起こるには、予備軍がたくさんいるということを想像できることが少なくとも必要なのではないでしょうか。
イデオロギーや教義ではなく、自分たちの人生や日々の暮らしこそが最も基本であり、それを守り、子孫により安心な世界を残していくことが我々の務めであると思います。だから、変化を起こすのは国家や権力者や一部のエリートではなく、地域や私たち一人ひとりのささやかでしたたかな行動なのだと思うのです。
水と環境に関するジャカルタ出張(1/29-2/3)
1月29日から2月3日まで、関西・アジア環境・省エネビジネス交流推進フォーラム(Team E-Kansai)及び近畿経済産業局の用務で、ジャカルタに出張しました。私自身は、このフォーラムのインドネシアに関するコーディネーターとして参加しました。
我々は、インドネシア食品飲料工業会(GAPMMI)と面会し、工場における水及び排水管理について話し合い,、現状を見るため、会員企業2社の工場訪問を行いました。
本フォーラムでは、2018年9月にGAPMMIと合同で、水・排水・環境管理技術に関するセミナーをジャカルタで開催する計画です。
Kunjungan ke Jakarta (28 Jan s/d 3 Feb 2018)
Kami membahas tentang pengelolaan air dan air limbah dengan Gabungan Pengusaha Makanan dan Minuman Indonesia (GAPMMI), dan mengunjungi dua perusahaan anggotanya untuk meninjau fasilitas pengelolaannya.
Kami berencana mengadakan Seminar tentang teknologi pengelolaan air, limbah air dan lingkungan bersama GAPMMI pada September 2018 di Jakarta.
Business Trip to Jakarta (29 Jan – 3 Feb, 2018)
From January 29 to February 3, I went to Jakarta as business trip with Team E-Kansai and METI Kansai from Osaka as the team coordinator on Indonesia.
We discussed about water and waste water management with the Indonesian Food and Beverage Association (GAPMMI), and visited two member companies to investigate their management facilities.
We plan to conduct a seminar on water, waste water and environment management technology with GAPMMI in September 2018 in Jakarta.
グローカルとハイローカル
1月半ば、会津坂下の話を書いて以来、2週間以上もブログをお留守にしてしまいました。「日記」と言いながら、これはこれまでで最長の空白期間になりました。
東京でのシェアオフィス開設計画
2018年9月または10月、東京に、コワーキングスペースを含む小さなシェアオフィスを開設する予定です。
まだ構想段階ですが、3〜4部屋の小さなレンタルオフィス・スペースと10-15人のフリーデスク・メンバーを想定しています。場所はJR大塚駅から徒歩8分です。
個人、企業、グループ、コミュニティでの使用を歓迎します。利用者による共同運営を考えています。地方自治体、企業、NPOなど東京での簡易なオフィス機能が欲しい方、いかがでしょうか。
興味がある方は、メールにて matsui@matsui-glocal.com へお気軽にご連絡ください。
Rencana Share Office kami di Tokyo
Kami sekarang berencana akan membuka share office kecil dengan co-working space di Tokyo, sekitar bulan September atau Oktober 2018.
Rencana kami mencakup 3-4 ruang kantor sewa yang kecil dan 10-15 anggota berstatus free desk. Lokasinya 8 menit jalan kaki dari stasiun JR Otsuka.
Individu, perusahaan, kelompok, atau komunitas disambut. Share office kami akan dikelola bersama oleh penggunanya.
Jika anda tertarik, silakan hubungi saya (matsui@matsui-glocal.com) melalui email.
Our Share Office Plan in Tokyo
We now plans to open a small share office with co-working space in Tokyo, around in next September or October 2018.
Our plan includes 3-4 small rental office spaces and 10-15 free desk members. 8 minutes walk from JR Otsuka station.
Individuals, companies, groups, communities are welcomed. Our share office will be managed together by users.
If you are interested, please contact me (matsui@matsui-glocal.com) by email.
会津坂下の奇祭・大俵引きを見に行く
1月14日は、会津坂下町へ坂下初市と大俵引きを見にいきました。
会津坂下では、年の初めの4の付く日が初めて市の立つ日ということで、毎年、1月14日に「初市」が開催されます。この初市と合わせて行われるのが、大俵引きです。
会津坂下町が自ら「奇祭」と名付ける大俵引きですが、重さ5トンの大俵を真ん中に置き、東方と西方に分かれて、綱引きのように大俵を引き合うものです。
まずは、前座として、子どもが参加する俵引きが行われます。俵の大きさは1トン、男の子は上半身裸です。
子供の部が終わると、いよいよ大人の部です。
柳津の「小さな宿の勉強会」は今回でなんと第484回
1月12日は会津坂下で用務を済ませ、さて次はどこへ行こうかと思っていたところ、今回案内してくれる友人が、柳津(やないづ)へ行くというので、付いて行きました。
友人が連れて行ったのは、柳津温泉の「花ホテル滝のや」という宿でした。なんでも、友人は私をこの宿のご主人に会わせたい、というのです。まあ、私自身、特別な予定もなかったので、そこまで言うならお会いしてみよう、ということで同行したのでした。
着いてしばらくすると、行政関係の別の来客があり、成り行き上、事情も分からないまま、私も同席することになりました。皆さんの話の内容は分かりましたが、これまでの経緯や中身については全く関知しないので、ともかく、じっと黙っていることにしました。
このときの私以外の方々の議論について、ここでは触れませんが、地域の現場でよく見かける様々なものの一端がここにもありました。
この宿に私を連れてきた友人は、夜、会津坂下で用事があるということで、私は急遽、この宿に1泊するということになりました。そして、たまたま、その夜はイベントがあるので、それにもぜひ顔を出してほしい、と言われました。
そのイベント、というのが、「小さな宿の勉強会」花ホテル講演会、というものでした。今回で第484回。えーっ、484回も続いている勉強会って、いったい、どんなものなのだろうか。しかも、柳津という小さな町の小さな宿でそれが続いているとは・・・。
急に興味がわいてきたので、この会に参加することにしました。
宿のご主人から渡された資料によると、この会の第1回は2001年2月2日に開催されて、毎月3~4回ぐらいのペースで、ずーっと継続されています。
今回の第484回は、いなわしろ民話の会に所属する鈴木清孝さんという方が「会津の民話:親父の冬がたり(冬だからこそ、語りのおもてなし)」と題する講演でした。
福島県内の会津地方より面積の狭い都府県が全国で21あることや、冬の雪多き気候が豊かな水を作り出す場所として会津の「津」という意味があることなど、会津に関する豆知識をお話しいただいた後、いくつかの冬に関係する唱歌を皆で歌い、冬に関するいくつかの民話を会津弁で語ってくださいました。
参加された方々は高齢の方が多かったのですが、皆さん、民話が好きで、語り部をやっていらっしゃる方々でした。全会津民話の会という名前の下に、18団体、200人が会員となり、500~600話(基本は150話程度)の民話の語りを行っている、というのにも、軽く驚きました。会津ではまだまだ民話が愛されているように感じました。
鈴木さんの講演が終了すると、参加者が集って、オードブルや鍋を囲みながら懇親会へ移ります。今回は、県立会津大学の副学長を務めていらっしゃる程先生も参加されていて、とても熱心に皆さんのお話を聞いていましたし、私も個人的に色々とお話をすることができてとても有益でした。
間もなく500回を迎えようというこの「小さな宿の勉強会」を主宰している花ホテル滝のやのご主人である塩田恵介さん。まさに、地域な中で様々な人々をつなげ、それを地域に生かす種まきをずっと地道にされていることに深い感銘を受けました。それは、決してすぐに芽を出すものでも、成果主義に即した即効性のあるものでもないかもしれませんが、こうした営みが続いているということ自体に大きな意味があると感じました。
塩田さんはまた、柳津という一つの町に留まらず、奥会津地方の地域づくりに関わる方々のまとめ役も果たされていて、とくに、災害で一部不通となっているJR只見線の復旧に関して、沿線市町村と連携して動いていらっしゃる姿には、本当に脱帽です。まさに、奥会津、いや会津の地域づくりのキーマンの一人なのでした。
私の友人がなぜ、私を塩田さんに会わせたいと思ったのかがようやく理解できました。
そして、わずか数時間前にお会いしたばかりの私に、塩田さんはこの「小さな宿の勉強会」での講演を依頼するのでした。これは、快諾しないわけにはいきません。この3月に「グローカルな視点からみた地域づくり」(仮題)でお話しすることを約束しました。そして、塩田さんからは、只見線復旧と絡めて話してほしいとの注文も受けました。
宿の24時間かけ流しの快適な温泉に浸かりながら、この日の柳津での出会いの偶然と講演を含むこれからの柳津や奥会津との関わりのことをぼーっと考えていました。そして、やっぱり、現場に即すると、次から次へと色々なアイディアが湧き出てくることに改めて気づきました。
外は雪、マイナス13度の柳津で、温泉のせいもあるでしょうが、とても温かな、そしてしっかりやらなきゃ、という気持ちにさせてくれた一日でした。
柳津に連れて来てくれた友人と塩田さんはじめ、「勉強会」でお会いできた皆さんに感謝申し上げます。
会津バスの粋な計らい
昨日、1月11日から福島県会津に来ています。
同じ福島県といっても、福島市出身の自分にとって、会津はあまりよく知らない世界です。これまで、何度か来たことはありますが、土地勘が全くない場所です。
今回は、東京から会津バスの高速バスで会津若松駅前まで乗車しました。快適なバス旅で、所要時間は4時間弱。郡山まで雪はほとんどなく、車窓から見える枯れ木林が夕日に映えてとてもきれいでした。
郡山からいくつものトンネルを経て山を越え、猪苗代に入ると、そこはもう一面の銀世界。かなりの雪が積もっていました。会津若松市内は猪苗代ほどではないにせよ、それでもまだ道には雪がけっこう残っていました。
道中、会津バスの運転手から、乗継タクシーの割引券をもらいました。系列の会津タクシー限定ですが、会津バスで到着後、会津タクシーに乗り継ぐと、タクシー料金から500円割引となる券です。
途中のサービスエリアで、会津タクシーに電話をし、迎えに来るように頼むと、ちゃんと会津若松駅前で待っていてくれました。市内のホテルまで780円でしたので、280円の支払いで済んでしまいました。
タクシー以外に、喜多方方面などへの会津バスの路線バスに乗り継ぐ場合にも、割引券が提供されます。
会津観光には、2,670円で、2日間、指定域内の鉄道・バスが乗り放題となる「会津ぐるっとカード」というのもあり、利用しない手はありません。
もっとも、今回は、会津坂下の友人が案内してくれているので、私はまだ使っていませんが。
巷では「明治維新150年」とか言っていますが、会津では「戊辰戦争150年」という言葉をよく聞きます。あまり知られていませんが、会津は今、地域活性化の面白い取り組みが色々行われているところです。今回は、その一端に触れることができそうです。
「よりどりインドネシア」第13号を発行しました
いくつものインドネシアを日本語利用者へ向けて発信するウェブ情報マガジン「よりどりインドネシア」は、2018年1月7日に第13号を発行しました。
第13号は、燃料全国統一価格の試行、アブラハムさんとカルンパン織、岡本みどりさんの犬に関するロンボクだより、マカッサルかた焼きそば物語、の4本です。
おかげさまで、2017年7月の発刊以来、毎月7日・22日に発行して、ここまでで13本発行することができました。今のところ、何とか、この期日どおりに発行しています。
また、PDF版を毎号、指定されたメールアドレス宛てにお送りすることも可能です。この場合には、6カ月分または12カ月分の購読料を日本またはインドネシアのこちらで指定した銀行口座へ、日本円またはルピアでの相当額にて、お振込いただくことになります(もちろん、開始1カ月分は無料です)。
PDF版がよろしい方は、ご遠慮なく、matsui@matsui-glocal.com までおしらせください。請求書や領収書を作成することも可能です。
祈りだけでなく行動へ
新しい年、2018年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
今年の自分のキャッチフレーズは、「祈りだけでなく行動へ」としました。毎年、家族の健康や世界の平和を祈ってきましたが、それだけでは不十分、自らそのための行動を起こしていかなければならない、と今年は特に強く感じました。
それでも今日は、東京の自宅近くの神社へ初詣し、しっかり祈ってきました。
23年間勤めた研究所を辞め、一人で動き始めて、今年で10年になります。これまでも、そして今も、試行錯誤の毎日ですが、一人で動けるということの意味をもう一度考えています。
日本のローカルとインドネシアのローカルをつなげて新しいモノやコトを創る、という活動を、さらに進めていきます。そして、日本のローカルどうし、インドネシア以外のローカルへの展開を試みていきます。
ここでのローカルには、地域社会・コミュニティ、地方自治体、地方企業、農民グループ、社会組織、そして地域に生きる個々の人々、を含みます。
ローカルとローカルをグローバルにもつなげていった先に、私なりの未来の姿があります。
それは、国や種族や宗教による勝手な先入観を抑え、同じ人間としての他者への想像力を深め、広げた世界であり、それを足元の日々の暮らしから発想し、意識する、ということです。
そのためには、暮らしから遠いところにある国家ではなく、暮らしに直結したローカルから発想する必要があると考えます。平和というものは、人々が自分の暮らしを第一に意識するところから始まるはずです。
ローカルは他のローカルの支配者になる必要はありません。国家という枠がはめられている以上、一つのローカルが世界中のローカルを支配することはできません。ローカルとローカルとの間に上下関係はありません。対等の関係でつながり、互いの違いを認め合うだけです。学びあいの関係をつくるのに適した関係と言えます。
そんなローカルが他のローカルを認め合いながらつながっていく世界は、国家が覇を唱え合うだけの世界よりも、あるいは覇を唱える国家の横暴を抑制させる、より安定した世界になるのではないか。
それは夢想かもしれません。お花畑かもしれません。でも、つながらずに、知らない相手を一方的に妄想し、相手を誹謗・中傷し罵声を浴びせるようなことは、個人のストレス発散の方法だとしても、決して許されるものではありません。だって、自分がそれをされたなら、決して嬉しく感じるはずがないからです。
国を知ることも大事ですが、同時に、そこで人々が暮らすローカルをもっと知り、その人々や彼らの暮らしへの想像力を高めることが必要です。
ローカルから始める意味はそこにあります。ローカルは暮らしと直結するからです。
そのような意味を込めて、これから仲間を増やす長い旅に出たいと思います。皆さんがそうした仲間に加わっていただけることを願いつつ・・・。
新年のごあいさつ(2018年)
Selamat Tahun Baru 2018 !
Selamat Tahun Baru 2018 !
Berdasar dari kehidupan lokal sehari-hari, Matsui Glocal LLC tetap akan mencoba menghubungi antara lokal dan lokal tanpa apa pun untuk menciptakan sesuatu yang baru untuk masa depan.
Selain itu, kami akan mencoba mencari kamerad sehati di dunia, dan terhubung dengan mereka dan memperluas jaringan tersebut. Terima kasih banyak atas perhatian dan bimbingannya.
Foto itu dengan penulis muda baru dari Makassar International Writers Festival (MIWF) pada Mei 2017. Saya akan mengikuti MIWF 2018 lagi.
1 Januari 2018
Kazuhisa MATSUI
MATSUI GLOCAL LLC
A Happy New Year 2018 !
A Happy New Year 2018 !
Starting from our daily local life, Matsui Glocal LLC will make efforts to connect among locals globally without any border to create something new for the future.
In addition, we will try to find my comrades in the world who have the same motivation, and connect with them and expand those connections. Thank you so much for your attention and guidance.
This photo was with new young writers of the Makassar International Writers Festival (MIWF) in May 2017. I’m going to attend this festival in May, 2018.
1 January 2018
Kazuhisa Matsui
Matsui Glocal LLC
自分にしかできないことを高める
先日、友人から人生相談を受ける機会がありました。何かアドバイスできるような立派な人生など歩んでいるわけではないですが、ともかく、彼より少しシニアだということで、お会いすることにしました。
話を聞きながら、自分も、かつて、いや今も、自分の生きていく道筋について悩んできているということを改めて思いました。
ポジティブ全開の人も含めて、どんな人でも、自分に対して正直になったとき、今まで歩んできた道を少しも後悔しない人はいないのではないか、と思います。自分が計画した通りのベストな人生を歩んでいると実感している人はいないのではないか。
でも、自分が歩んできた道がベストだったのだ、と思って生きることは大事なことだと思います。思い描いたベストな人生ではないかもしれないけれど、今の自分は過去からの様々な出来事の因果関係の連鎖のうえに成り立っていて、後から振り返ると、これで良かったのだと肯定しないと、やっていられないように感じるのです。
相談した友人は、現状への不満と漠然と「こういうことをしたい」という思いは持っているのですが、その思いはまだホワッとした状態で、それをまだ明確に具体的にできていない様子でした。
そのときに、自分がやりたいこと、それを実現するために何をしなければならないか、ということを考えたとき、年齢や家族構成などを考慮すると、できるだけそれを無理なくできる方法を考えたほうが良さそうです。
自分の比較優位は何かも自覚しておくことが重要でしょう。比較優位がないものを実現するためには、ものすごい労力と努力を必要とします。たとえば、インドネシアに関するコンサルティングを行ないたいという場合に、既存のコンサルタントにはない何を比較優位とするのか、が問われてきます。
残念ながら、友人がそれを実現するためには、それこそ、ものすごい労力と努力を必要とすることが明らかでした。
しかし、今、自分で関わっている仕事から派生する形で、比較優位を作っていくことのほうが無理なくできる場合もありえます。友人の場合、今の仕事は、日本で専門家がほとんどいないある外国に関わるものでした。ですから、少し努力すれば、友人はその国の専門家になることができるのです。
生きてきた証は、自分にしかできないことを高めていくことで培われるものです。自分がこの世に生きた意味や証は、自分にしかできないことを世の中で実現することで生まれてくる。それは、自分という個を、アイデンティティを、明確にすることでもあります。
友人には、今の自分の状況を冷静に把握し、できるだけ無理なく、自分にしかできないことを高めていくのがいいのではないか、とアドバイスしました。
と、そこで気づきました。これは、地域が生き生きとしていく、生き残っていくことと同じではないか、と。その地域の持つ地域性をしっかり理解し、そこから他にはない、その地域にしかできないことを見つけ、それを高めていく。
そして、自分にしかできないことを高める人々が集まる地域が、自らの地域にしかできないことを高めていけるのではないか、と。
振り返って、私自身、自分にしかできないことは何なのか、改めて考えています。そして、自惚れではなく、それは、確かにある、ということを確信しています。
それは、小さい頃からずっとやりたいと思っていた、ホワッとした思いが徐々に具体的なイメージにフォーカスしてきているのでした。研究所で研究員を務めたことも、開発援助の実務に関わったことも、NGOで活動したことも、独立して自由に動け回れるようになったことも、後から振り返ると、すべてつながっているのでした。
家族を養うという意味での生活を考えれば、後悔する気持ちが全くないわけではありませんが、自分はこういう生き方をしたかったのだ、そこに意味があるのだ、という気持ちのほうが勝っている気がします。
さて、来年はどうなりますことやら。楽しみです。
Merry Christmas ! / Selamat Hari Natal !
Merry Christmas for my christian friends !
Pray for love and peace.
Selamat Hari Natal untuk sahabat kristiani saya !
Berdoa untuk cinta dan damai.
東京にシェアオフィス/コワーキングスペースをつくる
今、東京の自宅付近にシェアオフィスまたはコワーキングスペースをつくる、ということを考えています。
まだ構想段階ですが、どんな人に使ってもらったらいいか、少しずつ考え始めています。
できれば、私が信頼できる方々に使っていただき、結果的に、何かを一緒に作り出せる場所にしていければと思っています。
その一方で、分野も専門も全く異なる人々、様々な国から来た人々が集まるような場にしてもいいなとも思います。
亡くなった伯母の店舗兼住居を改装する予定です。広さは、2階建てで、1階をコワーキングスペース+会議室、2階を3〜4部屋のシェアオフィス、という形にしようかなと思っています。
裏に庭があります。古い桜の木があり(下写真)、4月にはまだ花見ができます。
動き回っているので常駐は難しそうですが、私の仕事場も作る予定です。
会員制にして、会員は24時間使えるようにしてはどうかと考えています。
場所は、JR山手線の大塚駅から徒歩7分、近くに24時間営業のセブンイレブンがあります。
開業はおそらく、早くても2018年8月以降になりそうです。
どうでしょうか。
興味のある方、一緒に管理運営してみたい方、いずれ使ってみたい方、オフィスを構えたい方、何か面白いアイディアをお持ちの方は、お気軽に、メールにて私( matsui@matsui-glocal.com )までご連絡いただけると嬉しいです。